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イタリアという地名は「仔牛(vitulus)の地」を意味するが、
もともと南伊のカラブリア地方に植民したギリシャ人が現地語をもとに名付けたもの。
その北にはカンパニア、サムニウム、ラティウム、エトルリア(ティレニア)などが広がっており、
イタリアがルビコン以南のアペニン半島全域を指すようになるのはローマによる統一以後という。
前91年に同盟市戦争が勃発した際、反ローマの八部族同盟は国号を「イタリア」と定め、
狼(ローマ)を牛(イタリア)が踏みつけている図柄の銀貨を作った。
ただローマ側が全イタリア半島の同盟市民にローマ市民権を与えるとしたため、戦争は終結に向かい、
部族同盟国家イタリアも消滅して「国家ローマのイタリア本土」となった。
のちガリア・キサルピナもイタリア本土に編入され、イタリアは今のイタリア共和国の領域をほぼ覆うようになった。
西ローマ帝位消滅後、オドアケルは東ローマから「ドゥクス・イタリアエ」の称号を与えられ、
これを倒した東ゴート王テオドリックは「レックス・イタリアエ」を称した。