ツングース系民族・ツングース諸語圏の歴史at WHIS
ツングース系民族・ツングース諸語圏の歴史 - 暇つぶし2ch368:世界@名無史さん
13/02/26 13:54:46.50 0
ズーズー弁という概念の曖昧さよ
東北方言の音声面の全般的な特徴としては
・語中の清音は有声化し、濁音は前鼻音化する(語頭では変化なし)
   的マド 窓マンド 柿カギ(非鼻濁音) 鍵カンギ(鼻濁音)
・母音の減少または接近による曖昧化
   北東北はイ段とウ段、南東北はイ段とエ段が融合または曖昧化
・リズムが「拍」ではなく「音節」を単位とするように変化
   他方言の話し手には長母音、促音、撥音が「短くなって」聞こえる
・高低アクセントは全般に東京式の亜種だが形態は地域ごとにバラバラ

いわゆる「出雲ズーズー」は「母音の減少または接近による曖昧化」だけ該当する
鈴木武樹(笑)や通訳が>>356引用で言っているのは朝鮮語において[ts]~[t∫]が自由変音であり
どちらで発音するかは個人差・地域差・後続母音等の条件による「揺れ」がある
という事実を述べたに過ぎない
破擦音が一種類だというだけなら満洲語も蒙古語もアイヌ語もそうだ
言語自体の音体系に比べれば「どう訛るか」はそれほど重要ではない
日本語諸には音声面でエキゾチックな方言が東北以外あまりないので
日本人(東北人以外)は聞き慣れない言語を耳にするとすぐ「ズーズー弁」がどうとか言い出す

日本人が現在[ts]と[t∫]を区別できるのはもともとタ行子音/t/の異音だったものを
母音との新しい組み合わせ(和語にはない)を漢字音や外来語に利用した結果で、
破擦音の独立した音素としてはひとつも存在しなかった時期がある
上代はサ行が[ts]だったらしいが、これはのちに摩擦音化している
上代日本語はこの時点で北東アジア全域の言語と共通していたとは言えるが、
こんな特徴は世界中にありふれていて、
3系列の破擦音を区別する現代北京語がむしろ世界的には特殊なのだ


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch