12/02/10 20:53:23.43 0
私の家にある幕末か明治前期の狸酒買図でも、掛軸の表装が蝙蝠の図柄ですね。
絵が夜であるの合わせたということもありますが、元々きれ自体が縁起物として
制作されていたものでしょう。
祇園会の山・鉾の中にも、蝙蝠を彫刻したものがあります。
福禄寿は元々が福・禄・寿の三星を統合した神格ですが、福星が蝙蝠を、禄星が
鹿(音読みでロク)、寿星が亀を持った絵も近世によく描かれています。
中国に手本があってもおかしくないと思うのですが、同時代の清にはああした作
例があるのでしょうか。今のところ存じません。
猿はエンで縁というように、前近代の動物画は動物を好きで描いたというよりは
縁起物としての意味があったものです。