12/03/18 02:36:52.92 0
>>11
楽器の専門家です。
楽器というのは数千年前にはメソポタミア、エジプト、インド、中国で
現在のほとんどの楽器の原型ができており
海を渡って我々の先祖が持ってきたものもあったでしょうが
ほとんどは8世紀頃にシルクロードを通って日本に伝わっています。
御存知の通り正倉院にはクゴと呼ばれるハープがあります。
楽器はあったのになぜ邦楽は西洋の音楽のような発展をしなかったか?答えは簡単です。
西洋では音楽が一般人の生活の糧になりました。ジョグラールという職業があったのです。
ジョグラールは貴族のお抱えになるとミンストレルというものになり
完全に生活が保証されました。いわゆる吟遊詩人です。
一方日本では音楽を生活の糧にするのは盲の専売特許でした。盲の仕事をとっちゃ悪いという感じです。
それに農民は楽器するより畑仕事しながらデタラメに歌ってたほうが楽しかったのです。
「はあ~~~~~~」この時に歌詞を考えます。歌詞を思いついたら
デタラメに抑揚をつけながら歌う。これが田楽になりました。
初期の頃の歌詞は誰かに対しての悪口やら皮肉やらが多かったようです。
なんだかラップみたいですね。
これは民間の話ですが一方で宮中ではみなさんご存知の雅樂というものもありました。
残念なことに応仁の乱で京都の雅樂奏者が方々に散らばってしまったらしいのです。
戦国時代の混乱期を経て雅樂がまた輝きを取り戻したのは江戸時代でした。
これでは戦国時代のポルトガル人宣教師はまともな雅楽を聞けなかったと思われます。
雅楽を聞いてたらポルトガル人の日本の音楽に対するイメージも違っていたでしょう。
余談ですがに織田信長は宣教師が伝えた西洋音楽をたいそう気に入ったらしく
安土城内にセミナリオという神学校を作り30~40人の子供にオルガンやチェンバロ
を学ばせていました。信長は日本の音楽を変える力をもっていました。
ですが信長の死、鎖国、キリシタンの迫害によって日本の中の西洋音楽は夢のように消えました。
そして西洋音楽が日本と真に交わるのは19世紀の大山巌陸軍元帥、イギリス軍楽j隊長フェントン、
一等伶人の林廣守、宮内省雅樂課の奥好義、ドイツ人海軍軍楽教師フランツ=エッケルトによる
「君が代」の作成からとなります。
102:世界@名無史さん
12/03/18 03:00:01.74 0
>>101
三味線はヴィオラがルーツ説や六段はグレゴリア聖歌起源説があるけどどう思う?
103:世界@名無史さん
12/03/18 12:10:10.06 0
フランスオペラって傑作かなり多いだろ
104:世界@名無史さん
12/03/19 02:59:56.14 0
>>103
マイアベーア先生、おっすおっす
そういえばオッフェンバックは馬鹿にされて
生前、作品はオペラ座で上演されなかったんだっけな。
ってこのスレ、音楽史それ自体ってことより
音そのもののスレじゃなかったのん?
105:世界@名無史さん
12/03/19 04:48:40.03 0
>>102
もしもヴィオラが三味線のルーツだとしたら間違いなく
三味線は撥ではなく弓で弾くものになっていたと思います。
撥弦楽器ではなく擦弦楽器になっていたでしょう。
しかし、そういう起源説がでてくるということは
何かしら資料がある上で言ってるのでしょうから
そういう説も面白いと思います。
六段というか江戸時代の箏曲については
グレゴリオ聖歌が起源のものがあってもなんら不思議はないと思います。
盲人のキリシタンが迫害を逃れるためグレゴリオ聖歌を琴で演奏するなんて
まさに歴史のロマンだとおもいます。
間違いない一級資料が見つかれば
これまでの私の考え「西洋音楽と日本の音楽の交わりは明治から」
が間違いだったとしても清清しい気持ちです。
106:世界@名無史さん
12/03/20 09:15:21.08 0
>三味線は撥ではなく弓で弾くものになっていたと思います。
弓の材料とか、その代用品になるものが、まったく日本に無かったから、という可能性もあるかも。
107:世界@名無史さん
12/03/20 11:01:00.64 0
あのー胡弓って知ってる?
まさに弓で弾く三味線なんだが。
108:世界@名無史さん
12/03/20 15:37:24.27 0
>>105-106
ヴァイオリンと弓を見たことも聞いたこともない人に異国の楽器だとだけ言って預けたら
10人中9人くらいは弦をつまびき弓は使わないと思うけど。
109:世界@名無史さん
12/03/20 15:43:57.10 0
胡弓
URLリンク(app.m-cocolog.jp)
110:世界@名無史さん
12/03/20 19:16:04.89 0
呼吸を合わせてひくんだな
111:世界@名無史さん
12/03/20 19:57:07.06 0
ヴィオラが宣教師によって日本に持ち込まれた頃はまだ3弦のもあったらしい。
112:世界@名無史さん
12/03/20 20:18:38.31 0
ヴィオラってのはヴァイオリンやヴィオロンチェロを含めた総称でもあるんだよな
113:世界@名無史さん
12/03/21 05:33:56.32 0
>>112
そうとも言えるけど、
今現在一般的に言ってるヴィオラは
ヴィオール族唯一の生き残りって感じでは。
バッハ先生はヴィオローネもガンバも
ヴァイオリン属と併用して使ってる。
愛があるねー
114:世界@名無史さん
12/03/21 15:23:36.47 0
83 名前:世界@名無史さん 投稿日:03/12/23 19:37
弦楽器と弓矢。
誕生に深い関わりがありそうに思えるのですが、実際はどうなんですか?
795 名前:梵阿弥 投稿日:2008/01/20(日) 15:55:02 0
>>83
然り。世界には弓の端を歯で噛み頬を膨らませて共鳴させる「楽弓」が在ります。
狩猟用の弓と同じ構造です。
ザンビアのカルンブは瓢箪の共鳴堂をつけ、弦を棒で叩く。ブラジルでもビリンバウの名で使われる。
弦を増やしたのがハープ。さおに胴を付けたりすれば一弦琴で、弦を増やせば西アフリカのコラになる
115:世界@名無史さん
12/03/23 05:29:28.76 0
>>106
可能性はありますね。なにか資料が見つかれば良いのですが。
>>108
そこから紆余曲折あり、違う素材、違う構造で違う演奏法に
なった三味線という楽器ができたとしたらおもしろいと思います。
ただポルトガル人が持ってきた鉄砲をあそこまで精巧にコピーした
日本人が全く違う構造のものを作るとは思えないのです。
116:世界@名無史さん
12/03/23 08:51:57.42 0
三味線のルーツは中国の大三絃です
117:世界@名無史さん
12/03/24 10:35:27.33 0
まるで自分が三味線のような断言だ。
118:世界@名無史さん
12/03/24 15:23:11.25 0
三線が三味線の直接の祖先といわれるけど沖縄の楽器が日本を席巻するというのは疑問を感じる。
119:世界@名無史さん
12/03/27 10:09:52.57 0
なぜ?
120:世界@名無史さん
12/03/27 11:19:24.41 0
名瀬は三線ではなく三味線だな
121:世界@名無史さん
12/03/27 19:22:56.37 0
駄洒落はいいよ
122:世界@名無史さん
12/05/12 12:53:57.79 0
琵琶の起源はイランのバルバット。
アラビアでウード(木)という名に成り、冠詞を付けてアル ウード、アフリカを経て
イベリアから欧州へ居たり、訛ってリュート。
東へはシナに至ると、バルバットのB-Bの音が残って琵琶(ピパ)の名に成りました。