12/02/17 12:26:28.45 0
>>213
ガリヴァー旅行記というのは一種の社会風刺の書で、ラピュタのくだりは、科学者たちが役にも立たないくだらない
問題で論争し、金を浪費している学問の世界(スウィフトにはそう思えた)を痛烈に風刺した話
火星に衛星があるというのもその一環で、科学者たちにとっては大変なことらしいがスウィフトや当時の一般の読者
たちにとっては「だから何?」っていう話として登場させただけで、本気で将来発見されると信じて「予言」したわけで
はない
小人の国リリパットや巨人の国ブロブディンナグを描写しているからといって、スウィフトが本気で小人や巨人がいる
と思っていたわけではないのと同じこと
フィクションとして書いた火星の衛星のデータが、実際のフォボス・ダイモスに近かったのは偶然にすぎない