12/03/23 00:36:46.81 XgWMXRLg0
年末の最終回「お昼にしよけ」の回は、
勝の遺骨を持って帰ってくるファーストシーンから
無意味な防火訓練、疎開地の空襲に怯え「ウチは負けへんで」の台詞
それを彼方から眺める、奈津と黒メガネの達観したような世紀末的なシーン
八重子の旦那の戦死、疲労と焦燥で感情の麻痺した糸子の慟哭、
それら畳み掛けるような展開の後、
玉音放送で色めき起つように外に出る皆、
一人残った糸子は付きものが落ちたかのように、ラジオを切り「お昼にしよけ」
それまでのスピード感が、この一言で余韻を持って終わる。
舞台劇の幕引きの見本のような素晴らしい回だった。
それでエピソードを切っていれば見事だったのだが、
翌年再開一回目は直接の続き、お昼を食べてるシーンから、
あの素晴らしい余韻はなんだったんだ。