12/03/14 12:39:52.55 M+AzDXjV0
渡辺あや:
糸子が自分のブランドを立ち上げたところで終われば、普通にハッピーエンドだったと思いますが、
「カーネーション」で描きたかったのは女性の一代記。だから "糸子の死" を外すことは
考えられませんでした。私たちは、"死" という重たいものを抱えて生きています。
人生の最終段階である "死" を迎えて、その人が幸せかどうか、残念ながら生きている人間は、
誰も知ることができません。でも物語ならそのことを描けるし、断言もできます。
糸子のモデルにした、小篠綾子さんは人生を豊かに生き切った人です。その明るい "死生観" に、
私も共感します。だから糸子を通して自分の思いも重ね合わせ、ラストに集約しました。
(カーネーション データ放送 トピックス #25「脚本・渡辺あやさんインタビュー②」より抜粋)