12/11/29 17:10:39.55
教室内カースト(仮)
光文社新書
著者/訳者
鈴木翔 本田由紀
URLリンク(www.7netshopping.jp) #7net
本の内容
スクールカーストとは、主に中学・高校のクラス内で発生するヒエラルキーのこと。同学年の子どもたちが集団の中で、お互いがお互いを値踏みし、ランク付けしていることは以前から指摘されており、
いじめや不登校の原因となるとも言われてきた。(このランクの上昇物語を取り上げたものとして有名なのが、小説『野ブタをプロデュース』である。)
ステイタスの決定要因としては、人気やモテ度、運動神経がなどがあり、上位から「一軍・二軍・三軍」「A・B・C」「イケメン・フツメン・キモメン」などと呼ばれるグループに分断され、
グループ間交流はほぼ行われなくなる。スクールカーストはいじめの温床となるだけでなく、どんな生徒にとっても、クラス内での居心地の悪さや、学校で自己を発揮し成長するのを阻害する要因となる。
本書では、これまでのいじめ研究を参照しながら、教室の実態や生徒・教師の本音(また教師がカーストを肯定・助長?している様子)を生々しく聞き出している。また中学生への大規模アンケート調査結果もふまえ、
今後の日本の教育のあり方に重要な示唆を与える。著者は東京大学教育社会学の気鋭の大学院生。指導教官本田由紀氏による解説と叱咤つき。
教室内カーストとは、主に中学・高校で発生するヒエラルキーのこと。著者は東京大学教育社会学の大学院生と指導教官本田由紀氏。