12/06/19 00:19:30.39
社会学が社会哲学かどうかはわからんが、
社会学をやっている院生同志で会話をしていても、ほとんど噛み合わない。
そう教員に話したら、次のように言っていた。
すなわち、かつて社会学研究者の世界には、みんながある程度共有しているような
社会学的知(考え方も含めた知)というものがあったのたが、
この10年ぐらいで急速に、そういう社会学的な知がなくなってしまった、と。
大きな理論の崩壊によって生まれた多元パラダイムの併存状態に加えて、
心理学、哲学、人類学、歴史学、福祉系、法学、経営学・・・といった他分野との
交流が急増したことがそれを助長しているとか。
グローバリゼーションとか格差社会とか無縁社会とか社会的排除とかいった
現代社会の特徴を表す語はそれなりに共有されているけれど、
それをどういういう観点から見るかという「考えかた」が共有されていない。
だから、同じテーマを議論してもスレ違いに終わってしまう。
社会学は社会哲学かと問う前に、社会学という学問自体がなくなって
きている(すでになくなってしまった?)よね。