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宝塚少女歌劇25年記念 「ｸﾞﾗﾝﾄﾞﾚｳﾞｭｰ 桃花春」 を紹介します。
昭和14年４月雪組公演 白井鉄造・作/振付/演出 高木史郎・振付補
主題歌は葦原邦子が歌う「桃の花咲く丘に」と、初音麗子と大空ひろみが歌う「朱々と鈴々」のコミックソング。
これは教訓的な童話「桃源の夢」をレヴュー化したもので、アラビアンナイトの東洋版のようなものである。
田舎から都へ出てきた龍生(葦原邦子)と朱々(初音麗子)は、通りかかった支那一の美人・金麗(桜緋沙子)に見惚れる。
そこに仙人(秋風多江子)が現れ、浮世のみにくい欲望を持たない龍生を、即座に千万長者にしてやろうか？ と誘惑する。
金持ちになった龍生は、金麗を囲い贅沢三昧の毎日。次第に俄か親友(園井恵子ら)が増えてくる。
朱々は田舎から追ってきた恋人・鈴々(大空ひろみ)につかまって、泣く泣く都を去る。
・・・・女に裏切られ、親友たちの醜さを知った失意のうちに・・・我に戻り・・・
歌劇の公演座談会の写真には、初音麗子と葦原邦子の間で微笑む白井鉄造がスゴーク若い、園井恵子はやはり一番キレイです。
これは昭和39年４月 宝塚50周年に「花のふるさと物語」というタイトルで白井鉄造がセルフリメイクしています。
初音麗子さんは、この時雪組の組長。若い時から皆がイヤがるコメディアンや汚れ役に徹し、昭和20年まで宝塚に在籍。
テレビ黎明期の「やりくりアパート」で横山エンタツとコンビを組み、さらに宝塚新芸座の座長でもありました。