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個人の人格は一貫性を確保するために「自我」と「エス」の2層構造になっていると考えられます。
個人の人格の中には種々雑多な要素が含まれており、互いに矛盾する要素もたくさん含まれています。
そのうち、当人が是認できる要素は、当人の「自我」に入ることが許されており、そうでない要素は「自我」から排除されています。
そうやって、当人が是認できる要素を中心としてある程度一貫性のある体系が出来上がっています。これを「自我」と呼ぶことにします。
また、当人の自我から排除された要素の全体を「エス」と呼ぶ事にします。
当人は「自我の一貫性」を「人格全体の一貫性」だと思い込もうとするため、「エス」の存在を無視します。
このため、当人からは「エス」の存在は見えなくなります。