14/04/14 20:23:23.52 0
>>415
この論文だと、龍樹菩薩や月称菩薩の諸論から断片を集めて主張する思想を導こうとしてますが、
そういう前提で中観を研究しても失敗します。
なぜなら、中観に主張する思想・見解はないからです。
その証拠に『廻諍論』29『入中論』6-173で「我々には主張がない」などと説かれ、
『四百論』16-25で「有・無・有かつ無といった何らかの主張。それが有ることのない者。彼に対して長時間かけようとも瑕疵は述べられない」と説かれるからです。
それは全く釈尊に添った道で『スッタニパータ』837で次のように説かれるからです。
URLリンク(www28.atwiki.jp)
これこそ『中論』25-24「仏は何も説かなかった」と説かれる意味です。
つまり、ブッダは戯論寂滅へ導くために教えは説かれたけれど、何らかの主張は何も説かなかったという意味です。