12/12/29 16:36:32.16 JqHABQ6D
そりゃちゃんとわかるように書いてるからw
ホントに1000uFで足りんのか?って思ってる人へ補足しとこう。
バルクコンデンサを使う意味ってのは、電源/GND電位の安定の為で、負荷がかかっても電源電圧が下がらないようにするため、
GNDインピーダンスが上がらないようにするため。
アンプはPSRRっていって電源電圧に変動があっても出力が影響されない能力があるが、(D級にはないが)
これは実は静的な場合で、音楽のように常に変動している場合はもろに影響が出る。
オーディオの出音は(アンプにかぎらず)半分以上は電源の良し悪しで決まる。
2次電池の場合、たとえば10Ahの鉛酸バッテリーを電源にした場合、
鉛酸だと容量の6倍の瞬間電流が出せるので60Aの瞬間大電流負荷でも電位変動しない。
これがAC-DC電源で同等の定格なら12V60Aで720W電源になる。な?すごいだろ? しかもフィルタ類一切不要だし
商用電源の場合が厄介で、電源周波数で断続的に電力供給される対策が要る。
整流後の全波整流周波数で電源インピーダンスが高くなってしまう、つまり低音で馬力が出ないのをなんとかしなくちゃいけない。
そこで全波整流周波数以下の帯域までチョークをかける。
コイルというのは、流れてる電流が変化しないように、はずみ車を回し続けるように電流を一定にするという性質がある。電気のフライホールだ。
アンプ負荷は刻々と変わるが、その平均電力における安定性をこのコイルの性質で得る。
アンプの電源容量の定格が何百ワットも必要だったり、大容量コンデンサが有効だったりするのは、コイルの効用を知らない、活用していないからであって、
チョークを用いた電源設計と適値がわかってれば、実効出力が1ワットにも届かないアンプ出力に、そんな容量は要らんというわけ。
SW電源の場合は負荷に応答するから、低帯域までチョークを掛ける必要がない、
そのかわり高周波スイッチングノイズと高周波整流ノイズが問題になる。
フィデリクスのセレニティー電源など、共振型SW電源は、SW電源と思えない品位を誇るが、
それでもまだ、トランス電源のほうが、整流ノイズを簡単に抑えられる分だけ(DiにCをパラったらいいだけ)
トランス電源にアドバンテージがある。
電源は初歩の初歩なんだが、突き詰めると結構奥深くておもしろい。