11/11/13 10:03:04.66 fNLAhxdt
>>216
昔は45Hz以下はまともに録音再生することは不可能だった。
そういう昔の音源にはその時代のスピーカーである4320が最適。
物理特性からいっても、無理にローエンドを伸ばすと歪みが増大
して中高音に影響が出てしまう。したがって当時の録音再生技術
を前提とすると45Hz以下を捨てるのが理にかなっていた。
他方、実物のウッドベースやバスドラには45Hz以下がたっぷ
り含まれている。音の生々しさはこの最低域部分の存在で決まる
部分が大きい。ブーミーな低域ではなく「空気のゆれ」のような
良質の50Hz以下の再生がなされると、「空気感」が出るからであ
る。最低域が加わると、中高域が滑らかに感じられ、音の透明感
が改善されることが知られている。
現代の録音技術では、その帯域を録音することが可能となった。
また、振動等の影響を受けやすいアナログ盤に較べて、デジタル
データでは50Hz以下の帯域を収録再生することが格段に容易にな
った。デジタル化の最大のメリットの一つは低域のレンジが拡大し
たことにある。
したがって、現代では45Hz以下を切り捨てるのではなく、もっと
積極的に再生しようというアプローチが生まれた。その一つの方法
が50Hz以下のような低域だけに専念するサブウーファーの導入であ
る。最低域の再生をウーファーから切り離すことで、ウーファーの
負担が減り、中低音のディテール再生にとっても有利となる。
なお、JBLでも古くは4435、最近ではDD66000のようにダブルウー
ファーであっても、一つは最低域だけを担当するデザインが導入
されている。これはサブウーファー導入と考え方は同じである。
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