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1970年代、東豆川(トンドゥチョン)の基地村写真URLﾘﾝｸ(img.hani.co.kr)
「私はキム・ジョンジャです。今年で64歳です。今日は必ず言っておきたい話があって、このようにインタビューに出て来ました。私は米軍向けの慰安婦でした。
基地村に人身売買されて、一生を米軍にあてがわれて無念に生きてきましたが、誰も私たちの話を聞こうとしませんでした。自発的にその仕事をしたと色眼鏡をかけて。
私たちが米軍から稼いだドルで、韓国をこのように立てなおしたのに、その時は私たちに‘愛国者’と言っていましたが、今国家は私たちを見て見ぬフリをしています。
私たちは年老いて病気にかかりつつあります。私の同僚がだんだん亡くなってくのを黙って見てはいられません。それで勇気を出すことにしました。
私たちは国家を相手に損害賠償請求訴訟を始めました。私たちがなぜ国家にこのような戦いを挑むのか、私の人生を通じて説明したいと思います。」
私は1950年1月に生まれました。実の父は軍人で死亡し、母は再婚しました。私が12才、私の義父は母の居ない時に私を強姦しました。義理の兄たちも私を強姦しました。
16歳の時家を出ました。私の小学校の時の友人がいました。金を稼げる所がある。紡織工場だと言いました。ソウル駅から友達について行きましたが何か変なのです。
友達は帰って来ませんでした。おばさんが現れました。お前の友達が借金を返さずに逃げたので、お前が返せと言いました。稼ぎ方は姉さんが教えると言いました。
米軍基地の周辺で女たちが身を売る所でした。抱え主が鎮静剤をくれました。私はその薬が何かも知らず、飲み続けました。麻薬セコナールと知るが手遅れだった。
借金を返せると思い、仕事をすることになる。しかし現実借金は増え続けました。部屋代と化粧品・美容院代とセコナール代を払うと、いくら仕事しても返せません。
普通、基地村女性たちは一晩に米軍兵を三,四人ずつ受け入れなければならないケースが普通だった。そうすれば、陰部がどれほど痛むかわかりません。
お金は全部おばさんが持って行ってしまいます。1～2ヶ月で借金を全て返せると思っていましたがそうは行きません。
そんな風に女性たちは、いや10代の子供たちは、夜通し泣いて、夜通し米兵のノリゲ(おもちゃ)になって苦痛にもがいた。
逃げることはできませんでした。仕事に行く時、いつも男(抱え主の下で働くゴロツキ)を付けて監視します。
安全な性関係は基地村女性たちには保障されていなかった。ある米兵はコンドームをつけずにします。私たちには拒絶できません。堕胎も本当にたくさんしました。
堕ろした子だけで17人です。保健所には抱え主が引っ張って行った。腸まで全てえぐられるような苦痛に耐えて、堕胎手術に耐えた。
からだが殴られたように痛み、それでも再び仕事に行かなければならなかった。一日休めば借金がどのくらい増えるのかも分からなかった。
私たちには国家はありませんでした。いや、国家はあった。米軍に性接待をうまくしろと教育する国家はあった。スライドを利用して、性病について説明した。
サービスをもっとたくさんしてください。そうすれば東豆川に米兵たちがもっと来ます。韓国も金持ちになって暮らしていかないといけないでしょう。
郡守は私たちにドルを稼ぐ愛国者と褒め称えました。東豆川に寮を作ると公務員たちが説明しました。年を取ったら暮らせると郡守がそう言いました。
土地を買ってあると。だから熱心にドルを稼げと。私たちは老いても行くところがあると信じていました。だが約束が守られたのは一つもありません。
抱え主は私たちが稼いだお金で家も買い、土地も買ったけれど。ある悪名高い抱え主は後で京畿道議員になりました。
性病に罹ればその場で連行されます。ペニシリンを打たれました。ショックで死んだ人もいます。打たれれば歩けません。お尻の筋肉が固まって、脚が切れそうになります。
それを二日に一回打たれるんです。あまりに苦しくて屋上から落ちて死んだ姉さんもいたし、半分気がおかしくなった姉さんもいました。私は2週間入れられて出てきました。
お前たちが好きで基地村生活をしたのに何が不満か、そのような質問を本当に多く聞きます。韓国政府が米軍を引き込まなかったら、私たちがこのようになったでしょうか？
後で知ったのですが、性売買行為は法律で禁止されていました。米軍基地村だけで性売買が合法でした。朴正熙政府がなぜそのような法を作ったのでしょうか。
米軍をずっと居させるためにそのようにしたのではないでしょうか？私たちにドルを稼がせようとして。
ハンギョレ新聞 2014.07.05 URLﾘﾝｸ(japan.hani.co.kr)