14/06/30 09:59:13.45 jjgreMKl
日本は韓国にとって「後ろから殴ってくる国」だという認識をしばしば見聞きする。庚戌(こうじゅつ)国恥(1910年の
韓国併合)のような大事件だけではない。光復(日本の植民地支配からの解放)の後、日本が行った旧ソ連・中国との
国交正常化は、反共の最前線で戦う韓国を裏切る行為として韓国政府から批判された。1997年の韓国通貨危機のときも、
日本は助けるふりをしてカネを奪う「裏切り者」のレッテルを貼られた。
「裏切り者論」は、便利な論法だ。失敗の原因を相手に転嫁できるからだ。全ての事件には数多くの要因が存在し、
そこには当然、自らの失敗も介在している。ところが韓国の対日関係では「裏切り」の一言で簡単に整理される。こうした
傾向は、歴史の学習効果なのかもしれない。しかしこのために、韓国の「対日失敗学」は一面的な探求にとどまり、全体の
輪郭を把握できない。そうしてまた「後ろから殴られる」ことになる。「裏切り者論」は便利な論法だが、その便利さが
要求する代価は長期的には巨額のものとなる。
少し前、韓国メディアに「日本が後ろから殴ってきた」というフレーズが再び登場した。日本が北朝鮮と同時に発表した
「日本人拉致問題再調査合意」。主権国家なら当然すべきことをしただけなのに、「後ろから殴ってきた」などと言われる
のには理由がある。日本が韓国と協議することなく「対北制裁緩和」「国交正常化」という文言を合意文に盛り込んだからだ。
これらは、北東アジアの安全保障同盟に影響を及ぼす事案だ。
今回の問題は、過去の「裏切り者論」のように、責任を日本に押し付けて楽にやり過ごすべき事案ではない。とりわけ朝・
日(日朝)国交正常化は、韓半島(朝鮮半島)統一に極めて大きな影響を及ぼす問題だ。過去の歴史に関連して日本が支払う
賠償金は、金正恩(キム・ジョンウン)政権を延命させ、日本が見返りとして手に入れる北朝鮮に対する独自の発言権は、
韓半島統一の障害にはなっても助けにはならない。韓国が望んでいるのは正反対のことだ。賠償金は統一韓国が受け取り、
北朝鮮地域を復興させる原資として使うべきであって、日本の韓半島に対する発言権は、韓米同盟の枠組み内にとどまる
ものでなければならない。
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