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★【コラム】李承晩の日本亡命打診説を「初確認」したKBS
2015/07/03 11:24
韓国戦争(朝鮮戦争)65周年の前日だった6月24日夜、『KBSニュース9』は
日本特派員が最初に確認したとして「李承晩(イ・スンマン)政権、
韓国戦争発生直後、日本亡命打診」というとんでもないニュースを放送した。
その根拠としたのは山口県の図書館で発見された文書だ。日本の外務省が
「韓国政府が6万人規模の亡命政権を山口県に立てたいと言ってきた」として、
県知事に可能かどうか聞いたというものだ。そして、「米軍政」にも同様の
文書があるかのような話をあいまいに付け加えた。根拠はこれだけだ。
しかし、こうしたことは極右傾向を持つ日本の産経新聞が既に1996年4月14日、
全く同じ内容で報道しており、韓国メディアも翌日、短く引用・報道した。
その文書というものも、当時県知事を務めた田中竜夫氏の回顧談だけだ。
これが事実なら、この20年間に韓国・日本・米国の公式文書で確認されて
いないはずがない。李承晩元大統領に対し批判的な学者が国内外にどれだけ
多いことか。少なくともこの点を確認するべきだった。
ところが、取るに足らないようなことを伝えるようなメディアでもなく、
KBS放送が、20年後の今になって何の追加取材も検証もなしに、これを
「李承晩政権が本当に当時の日本政府に600万人の亡命を打診し、
日本は韓国人難民キャンプの計画を立てたという内容の日本側文書を、
KBS取材陣が初めて確認しました」と報道したのだ。
最悪の場合に備え、李承晩政権とは別に米国側で戦時対策の一つとして
そうした要求をしたのかもしれない。また、そのような文書があったとしても、
それは李承晩政権とは無関係なものだ。それに「米軍政」とは何のことなのだろうか。
当時すでに韓国には米軍政(在朝鮮米国陸軍司令部軍政庁)がなく、
日本にはマッカーサー率いる極東司令部があっただけだ。李承晩とマッカーサーの
親密な関係を見ると、そもそもそうしたこと自体、起こるはずがない。
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