14/09/21 02:03:52.05
日韓交流:「ジャズライブでつながり深めたい」 北九州
URLリンク(mainichi.jp)
毎日新聞【田中韻】 2014年09月20日 11時02分(最終更新 09月20日 11時36分)
北九州市を拠点に活動するジャズバンドが20日夜、韓国・ソウルのライブ
ハウスで韓国人ギタリストもまじえた交流ライブをする。民間による文化交流
を深めようと同市小倉北区の写真家、小川裕司さん(60)が設立した「日本-
韓国リバーリンク・プロジェクト」が企画した。小川さんは「韓流ドラマの流
行で蜜月期もあった日韓の文化交流が政治問題で冷え込んでいる。音楽を通し
て再び日韓のつながりを深めたい」と話している。
小川さんは海運会社の駐在員として2005年から3年間、ソウルに赴任し
た。言葉がうまく話せなくても、文化や生活を親身に教えてくれた韓国の人々
の優しさに触れ、06年にはソウルの街を撮影した写真を添えたエッセーを出
版した。
だがその後、国内ではヘイトスピーチや「嫌韓」との表現が飛び交うほど関
係は冷え込んだ。「日本の中でもアジアに近い北九州から日韓関係をよくする
アクションを起こせないか」。小川さんは友人と相談し、4月、韓国の現地ス
タッフを含め4人で「リバーリンク・プロジェクト」を作った。プロジェクト
名は、ともに深刻な水質汚染を克服した北九州市の紫川、ソウルの清渓川(チ
ョンゲチョン)にちなんだ。
最初のイベントとして企画したのが今回のジャズライブだ。出演するのは
「井島正雄トリオ」で、ジャズベーシストの井島正雄さん(64)、ピアニス
トの上野香織さん(32)、ドラマーの出口成信さん(54)のメンバーと共
に、ソウルの韓国人ギタリストも加わる。井島さんは「音楽に言葉や政治の壁
は存在しない。国境や世代を超えて韓国の人たちと交流を深めたい」と期待を
寄せる。
小川さんは今後、音楽だけでなく、絵やダンスなどさまざまな分野の人と一
緒に交流の輪を広げていくつもりだ。「国の交流が難しい時こそ、草の根交流
の意味がある。日韓の新たな文化の水流を生み出したい」と話している。
URLリンク(img.mainichi.jp)
日韓交流ライブを企画した小川さん(前列左)と公演に臨む井島さん(同右)、
バンドメンバーの上野さん(後列左)、出口さん(同中央)=北九州市小倉
北区紺屋町のギャラリー環で、田中韻撮影