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政府や秋田県などが主催する「拉致問題を考える国民の集いIN秋田」が15日、
秋田市中通の秋田キャッスルホテルで開かれ、拉致被害者や特定失踪者の家族が一日も早い再会を訴えた。
約150人が参加。佐竹敬久知事はあいさつで「拉致は日本政府によるでっち上げだと
北朝鮮側にべったりくっ付いて発言していた人がたくさんいる。
その人たちが口をつぐんだままなのは腹が立つ」と述べた。
救う会全国協議会の西岡力会長は、知事の発言を受け「産経新聞以外は拉致を『疑惑』としていた。
政府が初めて拉致を認めた昭和63年3月の梶山静六国家公安委員長(当時)の国会答弁を朝日、
読売、毎日、NHKは1行も報道せず、なかったことにした」とメディアを批判。
「世論を背景に政府に態勢を作らせることが、被害者全員救出の第一条件だ」と語った。
さらに「北朝鮮は困っているから日本に接近してきた。困っている理由をなくしたらこの動きは止まる」と述べ、
全員救出まで万景峰号の入港許可などを行うべきでないと強調した。
家族会の増元照明事務局長は、北朝鮮が設置した特別調査委員会による最初の報告について
「中途半端な報告をさせないために、私たちは北朝鮮に大きなプレッシャーをかけなければならない。
国民の皆さんは声を上げていただきたい」と呼びかけた。
昭和35年に秋田市の看護学校寮を出たまま行方不明になり「拉致濃厚」とされる木村かほるさん=
当時(21)=の姉、天内みどりさん(81)=青森県八戸市=や、44年に二ツ井町(現・能代市)の
自宅アパートから姿を消した石田清さん=当時(26)=の義姉、針孔(みつ)さん(71)=秋田市=も支援を訴えた。