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以前、作家の五木寛之さんにインタビューした時、文化財の略奪について語っていた言葉が記憶に新しい。日本の美術館、記念館、
庭園には、様々な文化財が展示されている、としたうえで、「例えば、植民地時代の平壌で日本側の工兵隊まで動員して古墳を
ダイナマイトで破壊し、大学の教授らが学術調査の名目で墓を暴いていった。その出土品を手柄のように日本へ送ったという事実
があります。これは中途半端なことではありません。奪われた側の記憶の根は深いのです」と。
そうなのだ、「奪われた側」は決して、あきらめない。それはなぜか、本書の著者・慧門(ヘムン)師は、端的にこう語っている。
「文化財回復は、単に文化財を元の場所に戻せばすむということではない。それはわが祖先が末裔たちに引き渡してくれた精神を
探し求める過程であり、われわれ自らが主人であることに目覚める過程である」と。本書の副題が「朝鮮の魂の回復」と銘打っている
のも頷けるところだ。師は現在文化財チェジャリ・チャッキ(元の場所に戻す)代表。植民地時代、外国に奪われた文化財を取り戻す
運動を実践・主導してきた。
ソース:朝鮮新報 2014.09.10 (14:57)
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