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韓国で「反日」のスローガンを掲げる朴槿恵(パククネ)大統領が誕生してもうすぐ1年半になるが、敵意むき出しの勢いはまったく衰えない。
「韓国はソウルの日本大使館前に、旧日本軍従軍慰安婦少女の銅像を不法に設置したのをはじめ、慰安婦問題でさんざん日本を批判してきました。
韓国メディアがこの問題で日本を袋叩きにする根拠は、"日本政府が朝鮮人を強制連行して慰安婦にした"という報道でした」(全国紙外信部記者)
ところが、この"強制連行"という報道に対して、異変が起きている。1992年に慰安婦問題を報じた朝日新聞が「(その報道を)虚偽だと判断し、
記事を取り消します」(8月5日付)と、誤報であったことを正式に認め、大騒ぎとなっているのだ。
『悪韓論』(新潮新書)の筆者で、時事通信元ソウル特派員の室谷克実氏が言う。
「韓国メディアは、朝日新聞を"日本の良心"と称え、強制連行報道を事実として、
反日報道を続けてきました。ところが、朝日が記事を訂正したため、各メディアはハシゴを外された形になったのです」
驚いたことに韓国メディアは、朝日が虚偽を認めた事実を批判する日本の新聞各社を"極右メディア"と断じた。
日本が慰安婦問題で責任を回避しようとしていると、違う角度からバッシングを始めたのだ。
「朝日の慰安婦報道訂正に対して、韓国メディアが何も批判できなかったからです。
ところが、ちょうど同じ時期に産経新聞が"朴槿恵コラム"を掲載したので、これが日本バッシングの好材料となった。
朝日問題は完全に無視して、再び反日報道が過熱してます」(ソウル在住のジャーナリスト)
韓国では、セウォル号沈没事件が発生した当日、朴大統領の所在が7時間ほどの間、把握されなかった疑惑が浮上していた。
この疑惑に対し、産経新聞(電子版・8月3日付)が、韓国証券街関係者の話として、空白の時間と朴大統領の男性関係をめぐる噂に言及したのだった。
「ところが、韓国の市民団体が"国家元首の名誉を傷つけた"として産経を告発。
8月18日には、加藤達也ソウル支局長がソウル中央地検に事情聴取され、長時間の取り調べを受けました」(前同)
韓国三大紙の一つである東亜日報は、〈産経新聞のような低劣な新聞を日本の他のメディアと同等に扱うことはできない。韓国政府も取材制限など適切な措置を講じなければならない〉
こうした言及はさらに続き、一部メディアでは、〈産経新聞をゴミ箱に捨てるか、廃刊にすべき〉とまで報じられている。
ちなみに、三大紙とはこのほか、朝鮮日報と中央日報だが、論調は似たり寄ったりとなっている。
「そもそも、産経は韓国の朝鮮日報が報じた内容を日本語のコラムで報じただけ。
それなのに、検察当局はもともとの疑惑を報じた朝鮮日報は"問題なし"としているんです」(前出・室谷氏)
日本を叩ける材料があれば、一気にヒートアップするのが隣国の流儀なのだが、そもそも、韓国メディアの反日報道には目を覆いたくなる記事が目立つ。
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