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戦時中の「慰安婦」をめぐる報道について、朝日新聞が「記事の一部に虚偽があった」という検証記事を掲載したことを受け、
雑誌やネットでは、激しい朝日新聞批判が起きている(関連記事)。この問題について、田原総一朗さんはどう考えているのか。
【亀松太郎、大谷広太(編集部)】
■朝日新聞は読者の「投書」をなぜ載せないのか
朝日新聞は8月5日の朝刊で、慰安婦問題の報道について検証特集を組んだ。そのなかで、吉田清治なる人物の「済州島で
慰安婦を強制的に連行した」という証言が虚偽だったと公表した。この点は、以前から指摘されていたことで、いまごろになって
認めるのは遅すぎる。なぜいままで、しなかったのか。
また、朝日は「虚偽だと判断し、記事を取り消します」としているが、謝罪していない。訂正するだけでなく、きちんと謝罪すべきだ
といわれている。さらに、朝日の植村隆という記者が書いた女子挺身隊の記事について、きちんと否定しておらず、あいまいだと
批判されている。
僕はそういう指摘は、それぞれ当たっていると思う。しかし、僕が朝日の記事で一番問題と思うのは、慰安婦報道に関する読者の
「投書」が掲載されていないことだ。これは、どういうことなのか。
今回の検証特集を受けて、読者からいろいろな投書が来ているはずだ。批判もあれば、よくあったという声もあるかもしれない。
それらは貴重な反応だと思う。これを載せない朝日の姿勢がよくわからない。もしかすると、ある程度の時間を置いて、整理して
載せようということなのかもしれないが・・・。これが僕の、朝日新聞に対する一番の疑問だ。
もう一つ、朝日が慰安婦報道の誤りを認めたことで、週刊新潮や週刊文春、週刊現代、週刊ポストといった週刊誌が「朝日叩き」
をしている。その叩き方が、「韓国叩き」「中国叩き」と極めて似通っているのが気になる。
いま日本では、韓国の悪口や中国の悪口を言えば、週刊誌や月刊誌が売れる。だから、週刊誌や月刊誌は、とにかく韓国や
中国を批判する。その手の単行本もやたらと出ている。この「韓国叩き」「中国叩き」と「朝日叩き」が非常に似ているのが、
気持ち悪いなと感じている。
なぜ、そうなっているのか。僕は、日本人の「弱者意識」が変わったのだろうと考えている。
これまでは「弱者」といえば、在日朝鮮人や被差別部落、非正規社員、障害者といったものだった。つまり、五体満足な日本人は
「強者」だった。しかし、ここへきて、「弱者」の位置づけが大きく変わってきている。
いま一番、「我々こそが弱者だ」と考えているのは誰か。それは、ネット右翼だと思う。彼らは「自分たち日本人は弱者である。
だから、中国や韓国に勝手なことを言われるのだ」と考えている。ネット右翼は韓国や中国のことをボロクソに叩くが、
それは自らを「弱者」と捉えているから。そんな彼らにとって、「弱者」の一番象徴的な存在が、安倍晋三なのだと思う。
そして、この弱者意識がナショナリズムにつながっている。
ソース:BLOGOS 2014年08月27日 13:54
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