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レディー・ガガ公演後は「ぼったくりタクシー」だらけ!?
「安いよ。高速バスターミナル(距離7キロメートル)まで5万ウォン(約5000円)」
世界のポップスター、レディー・ガガの来韓公演が終わった16日午後11時、ソウル・蚕室総合運動場。
2万人の観客であふれかえる道をタクシー約50台がふさいでいた。タクシー運転手たちは歩道に出て通行人を
つかまえた。「どこまで? これ乗ってってよ。大通りに出てもタクシー来ないよ。安くしてあげるから」。
どの運転手もメーター料金ではなく法外な料金を口にした。「高速バスターミナルまでなら5万ウォン
(約5000円)、竜山は7万ウォン(約7000円)、光化門は9万ウォン(約9000円)」。普通は高速バス
ターミナルまでタクシーで約7000ウォン(約700円)だ。7倍もの料金をぼったくろうとしていることになる。
大きなコンサートがあるたび、ソウル・オリンピック公園、蚕室総合運動場、COEXなどの大型会場周辺には
違法行為をするタクシーだらけになる。会場が夜遅くにタクシーをつかまえにくいマンション密集地にある
ことを悪用し、法外な料金を要求するのだ。この日も、蚕室総合運動場でタクシー運転手の要求を断った
人々は大通りでタクシーをつかまえられず、800メートル離れた江南警察署交差点まで歩いていき、ようやく
メーター料金通りで走るタクシーに乗って帰っていった。
タクシー運転手たちは違法な相乗りも強要する。地方からソウルに来たため早く高速バスターミナルに
行かなければならなかったという大学生パク・スンヒョンさん(28)は「5万ウォン払うからすぐに行って」
と頼んだが、運転手は「もう1人乗せていく」とエンジンを切った。そうして15分後、同じ方向の客がもう
1人見つかってやっと出発できた。パクさんは「コンサートを楽しんで出てきたのに、タクシーのせいで
台無しになった。こんなことならいっそのこと車を借りればよかった」と話した。
旅客自動車運輸事業法によると、乗車拒否や相乗りは過料20万ウォン(約2万円)、料金ぼったくりは
最大20日間の営業停止となる。しかし、こうした違法行為は毎回繰り返されている。世界的な人気バンド、
クイーンのコンサートがあった14日夜も同じだった。同日午後11時30分ごろ、蚕室総合運動場から
出てきた女性(26)は「竜山まで7万ウォン」と話しかけてきたタクシー運転手たちに「いつもは2万ウォン
(約2000円)しかしないのに、なぜ7万ウォンも取るの?」と言った。すると、タクシー運転手は
「お姉さん、ここはもともとそうなんだよ。乗りたくないならかみ付いていないでさっさと行きな」と
言い返した。乗車拒否だと判断した女性はスマートフォンを取り出してタクシーのナンバープレートを
撮影しようとした。それを見た運転手は「人を怒らせるようなことしてないで、優しく言っているうちに
行けよ」と声を荒らげた。女性は「周りを見ると、いつの間にかほかのタクシー運転手たちに取り囲まれて
いた。結局、それ以上は何も言わないで、タクシーをつかまえるまで1キロも歩いた」と話した。
取り締まりは進んでいない。ソウル市は昨年末、コンサート会場を中心にタクシーの乗車拒否やぼった
くりの根絶に乗り出すと宣言、取り締まり担当職員も置いたが、取り締まりは1-2回で終わった。ソウル市
関係者は「市全域で取り締まり要員は106人しかおらず、人員が不足している。通報を受けても担当職員を
現場に送る余力がない」と語った。事実、今月14日にタクシーをつかまえようとしていた人が「ソウル市
120茶山コールセンター(市民相談センター)」に通報したが、「担当者に伝えるが、今すぐには何も
できない」と言われたという。取り締まりや対策が一向に進まない中、蚕室総合運動場では14日夜に約1万
5000人、16日夜には約2万人がぼったくりタクシー運転手の横暴な行為に苦しめられた。
オム・ボウン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/08/23 11:54
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