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記事入力 : 2014/08/23 09:07
【社説】「河野談話」修正目指す自民党は恥を知るべき
日本の政権政党・自民党の最高政策決定機関である政務調査会（政調会）が、従軍慰安婦動員の強
制性を認めた「河野談話」に代わる新たな談話を来年中に発表するよう政府に要請することを決めた
。日本の複数のメディアによると、今月21日に開催された政調会の会合では、委員の間から「談話
を修正しないのなら新たな談話を出すべきだ」「自民党が中心となり、強制連行などなかったことを
主張しなければならない」といった意見が相次いだという。
「河野談話」が発表されてから21年たち、安倍内閣は今年6月20日、同談話の検証結果につい
て発表した。それによると「談話の内容は妥当」とするわずか1行の結論を提示しながら、談話が発
表される前に韓国と日本の両政府が外交チャネルを通じてやり取りした内容を公表するなど、両政府
の間で政治的な取り引きが行われたことを強くうかがわせる資料を提示した。この時点で菅義偉・官
房長官は「河野談話を継承する」と明言していたが、その後は談話を否定するかのような発言も相次
ぎ、最終的に自民党が談話の修正を求めるに至った。
日本のメディアの中で慰安婦問題を積極的に取り上げてきた朝日新聞は今月初め、20年前に同紙
が報じた記事のうち、明確な証拠がない一部を訂正した。しかしその一方で、同紙は「慰安婦問題の
本質は変わらない」と主張している。ところが自民党の一部議員や極右勢力は朝日新聞の訂正を口実
に「慰安婦の存在」そのものまで否定し始めた。自民党政調会の決定は、このような反歴史的主張と
感情論の延長線上にあるというわけだ。
彼らが何としても否定したがっていることは、河野談話で言及されている「（慰安婦の募集に）官
庁などが直接かかわったこともあることが分かった」という部分だ。21日の自民党政調会の会合で
も、特にこの部分が問題視され「旧日本軍の名誉を傷つけるだけでなく、子孫にとっても恥ずべきこ
とになる」といった意見が相次いだという。来年は光復（日本による植民地支配からの解放、8月1
5日）から70年、韓日国交正常化から50年となる節目の年だ。このような時期に、戦場で女性と
しての尊厳を踏みにじられた元慰安婦たちをあらためて侮辱することこそ、むしろ自分たちの子孫に
とって本当に恥ずかしいことではないか。日本の政治家たちはこのことをしっかりと理解しなければ
ならない。
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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