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毎日新聞 8月19日(火)12時39分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
特定の民族や人種に対する憎悪や差別をあおる「ヘイトスピーチ」について、大学教授らが在日コリアン約200人に
意識調査のアンケートを行ったところ、約8割が「憤りや恐怖を感じた」と答えた。一方で、対処法を尋ねたところ、
何をしても仕方がないなどとして、約7割が「特に何もしなかった」と回答した。ショックや不安を誰にも打ち明けたことがない人も4割を超えた。
◇7割「対処せず」 相談受け皿なく
アンケートはNGO「在日コリアン青年連合(KEY)」(事務局・大阪市)と東洋大の井沢泰樹(金泰泳<キム・テヨン>)教授
(共生社会学)が昨年6月~今年3月に実施。インターネット上も含め最近見たヘイトスピーチについて、東京、大阪、
兵庫在住の10~30代の計203人に聞いた。
全体の85.7%がヘイトスピーチに接した経験があり、そのうち78.2%が怒りや悲しみ、恐怖を感じたと回答。
対処法については「直接反論した」は2.3%、「公的機関などに通報」は1.7%で、「特に何もしなかった」が70.1%を占めた。
相談相手を聞いたところ「誰にも相談したことはない」が42.5%に上り、友人27%、家族16.1%が続いた。
接した後の心境は、「特に変化はなかった」が48.9%で最多だったが、「在日であることが嫌になった」(1.1%)との
回答の中には、自由記述欄に「存在が全否定されたと思い、認めてもらいたくて、インターネットに『嫌韓に共感』などと
積極的に書き込んでいた」と書き込んでいた韓国籍の男性(25)もいた。
井沢教授らは「公的相談窓口の開設や、在日コリアン同士が安心して語り合える場を作っていくことが重要だ」と話している。【斎川瞳】
ヘイトスピーチ被害など在日コリアンが抱える悩みを一緒に考えようと、「在日コリアン青年連合(KEY)」(事務局・大阪市)が今夏、
無料相談窓口「在日コリアンなんでも相談室 晴れほこ」を開設した。10~30代が対象。メールで予約を受け、
事務所がある東京、大阪、神戸のスタッフが直接会って相談に乗る。
KEY東京代表の梁英聖(リャン・ヨンソン)さん(32)は「在日コリアンという理由で差別を受け、
就職や結婚を拒否されるケースもある。どんな小さなことでもいいから相談して」と呼び掛けている。
相談申し込みはホームページ(http://www.key-j.org/harehoko)から。【斎川瞳】