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奇襲で天皇生け捕り、日本降伏…の空想歴史ファンタジー
小説『李舜臣の帝国』 小説『李舜臣(イ・スンスン)の反逆』の著者、ユ・グァンナムさん(55)が、
忠武公・李舜臣を題材にした小説第2弾『李舜臣の帝国・1』を出版した。
「夢を見た。とてもひどい大暴風のような夢を見た。朝鮮を苦しめた日本を奇襲し、天皇を生け捕りに
した。自分を陥れて殺そうとしていた宣祖は廃位され、日本が降伏した。朝鮮の王朝を変える李舜臣の
反逆が企てられた。それは全て、罪人として義禁府の獄につながれていた時の『一夜の夢』だった」
(17ページ)
これは空想歴史ファンタジー小説だ。李舜臣は確かに英雄だったが、作者は「李舜臣が真の英雄であった
なら、人民を、国民をまず救うべきではなかったか」という思いから筆を執った。
前作は、李舜臣が抗命罪で拘束されていた丁酉(ていゆう)年(1597年)34日間の記録だった。今作は、
白衣従軍(一兵卒として従軍すること)扱いで釈放された直後から、李舜臣の衝撃的な「クーデター」を
中心にストーリーが進む。
小説は、李舜臣が帝国を完成させていく過程を描いた。日本と明を相手にした3国戦争が主な内容だ。
特に、朝鮮における易姓革命の過程を細かく描写した。
小説では、実際の歴史上の人物と架空の人物が共存している。登場人物は、小説の中で生き生きと動き、
リアルな証言と活躍を繰り広げる。領議政を務め、『懲ヒ録』(ヒは比の下に必)を書いた西ガイ
(ガイはがんだれに圭)柳成竜(ユ・ソンリュン)や、日本から朝鮮に投降して朝鮮のために日本と戦った
降倭将軍の沙也可・金忠善(キム・チュンソン)、漆川梁海戦の敗将・元均(ウォン・ギュン)、そして
鄭汝立(チョ・ヨリプ)などが、ファンタジーで新たにスポットライトを浴びた。
ユ・グァンナムさんは、小説家や文化創作プランナーとして活動している。5年間、大学でストーリー
テリングの講義も行った。最近コミックやドラマにもなった『大物』を小説として発表し、NEWSISの連載
小説「降倭・金忠善」に手を加えて『李舜臣の反逆』『沙也可・金忠善』を出版した。
出版社側は「李舜臣の帝国は、私たちが夢見る帝国になり、私たちが望む理想的な国へと発展するだろう」と
語った。320ページ、1万3000ウォン(約1290円)。スターブックス。
オ・ジェイル記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版 2014/08/10 07:09
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