14/08/08 23:52:16.79
〈日韓関係が悪化する中、自問自答する日々が続いている。関係改善に必要なことは何か-。
日韓の距離の取り方が再び問われている〉
外交や政治問題があっても、民間交流や文化交流があれば日本と韓国はいつかは通じ合えるといわれ続けています。
その甘い日韓の幻想を突いたのが『スカートの風』(三交社)でした。日本人の多くが話し合えば通じ合えるといわれますが、
通じ合えません。政治的な駆け引きで勝つか負けるかしかありません。
なぜ今、日韓関係が悪化しているかというと、基本的な考え方の違いやギャップへの深刻な認識のないまま、政治的交流や
文化的交流をしているからです。大きな溝を互いに見つめ合わず、ただ関係を前に進めよう、話し合いをしようとするから
副作用が噴出するのです。韓国は今、中国にべったりとひっつこうとしていますが、日本は無理に今のような韓国と付き合おうとせず、
「それならば結構です」といったん、距離を置いた方がうまくいくと思います。
関係改善のために韓国の方々に対して呼びかけたいことがたくさんあります。「これだけの違いが日韓にありますよね」ということです。
私は日韓に横たわる問題を丹念に指摘して多くの本にしていますが、韓国では私の本は全く翻訳されていません。近刊の
『なぜ「反日韓国」に未来はないのか』(小学館)を、私は韓国語に翻訳しましたが、韓国の出版社は「出せば売れるけれど
会社がつぶれる」ということで、どこも受け入れてくれません。それで今、英語に翻訳しています。韓国ではことごとく私の本を読まないで
批判してきますので、韓国や世界で少しでも読む人がいればと思っています。韓国語版を電子出版したいとも考えています。
〈幼少期の憧れから始まり、気がつくと韓国より日本で重ねた歳月の方が長くなった。今もわが国への愛情は日増しに募っている〉
私が子供の頃に思っていた日本は、ほとんど今の日本そのままだと思います。やさしく親切な人が多く、世界で最も貧富の格差が
少ない豊かな社会があって、世界で最も治安の良い平和な国です。日本の文化、精神性を今も探り続けています。
世界が理想としながらつくり上げることができなかった社会、それを日本はつくり上げることができた。
それはなぜか。日本人に特有な「和をもって尊しとする」調和の精神があるからこそです。日本人はことさら対立を嫌い、ことさらに
融和を好む他に例を見ない平和な国民だと思います。世界の一部で誤解されていますが、今はそこに気づいている人たちが
増え続けています。自身に誇りと愛情をもっていただきたいと思います。対立ではなく融和、それはこれからの世界をつくっていく
人類的な課題にほかならないでしょう。
(聞き手 是永桂一)=次回はシンクロナイズドスイミング日本代表コーチ、井村雅代さん
msn産経ニュース 2014.8.8 03:06
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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