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【集団的自衛権 第5部 5つの歪曲(2)】中韓除く環太平洋諸国は支持 周辺国反対論の「虚像」
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
「ぜひ、コロンビアを友好国として頼りにしてほしい」
安倍晋三首相が7月29日(日本時間同30日)、コロンビアで会談したサントス大統領からこう求めら
れたのは、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈見直しの閣議決定を説明した後だった。
「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を掲げる安倍首相は、すでに訪問済みの東南アジア諸国連合
(ASEAN)、米国、カナダ、オセアニアに加え、今回の中南米歴訪で、太平洋を囲むように足跡を
しるした。首相はそのたびに集団的自衛権の行使容認を説明し、多くの首脳から「支持」や「歓迎」と
いった言葉を引き出してきた。
それに比べ、批判を繰り返す中国と韓国のいびつさは際立つ。だが、朝日新聞は中韓両国の味方でも
しているかのようだ。閣議決定翌日の7月2日付朝刊で「危険はらむ軍事優先/周辺国刺激 緊張招く
懸念」といった見出しを掲げ、「双方が抑止力を高める競争を続ければ、軍拡を招き、地域の緊張が
高まる危険性もはらむ」「中国をさらに刺激するのは明らかだ」と指摘した。
あたかも日本が「現状変更」を試みようとしているような書きぶりだが、国際ルールを無視して、
一方的に軍事的緊張を高めているのは中国にほかならない。東、南シナ海での横暴な行為を見れば明らかだ。
日本の集団的自衛権の行使容認による抑止力の向上は、アジア太平洋地域の平和と安定を「現状維持」
する国際的な要請に沿った措置だ。
マイケル・グリーン元米国家安全保障会議アジア上級部長らが米外交専門誌「ザ・ディプロマット」に
「日本の集団的自衛権の変更に関する10の神話」というタイトルで論考を寄せている。この中で
「アジアは反対している」ことを「神話」として取り上げ、中国と韓国を除けば、濃淡があっても
多くの国が賛意を示していると指摘している。
こうした「神話」は、対日非難を強める中国や韓国に加え、日本の野党とマスコミの一部が共闘して
生み出した虚像にすぎない。
中国が反発するのは、太平洋の覇権を握ろうとする国家的な野望を果たすには、日米同盟の強化が
阻害要因だからだ。また、朝鮮戦争はいまだ終結しておらず、休戦状態にある。自民党の佐藤正久
前防衛政務官は「休戦協定の当事者である中国が日米同盟の強化に賛成するわけがない」と指摘する。
(つづく)
産経ニュース 2014.8.3 13:12
URLリンク(sankei.jp.msn.com)