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複雑で、視界が不透明。明るいようでいて閉塞感が漂っている。そんな状況下で表現者たちのメッセージにも時代が感じられる
▼「ローマ帝国の再来と言われたヨーロッパ連合(EU)が動揺し、アメリカ「帝国」の終焉(しゅうえん)が語られ、アラブ世界の混乱が続く。
そこから日本は何を学んでいくか」(南川高志)。世界の混迷の中で、わが国はどこへ向かっていくか
▼「日中友好を唱えただけで右翼から押しかけられた時代に、屈せずにそれを主張し続けたのは松村謙三であり、石橋湛山であった。
今こそ、これら良質の保守に学ばねばならない」(佐高信)。うようよする政治屋ではなく、真の政治家の出現が待望される
▼「詩の好きな人は日本語のグルメだ。添加物の多い言葉は舌を鈍感にしてしまう。詩はとりたての新鮮な言葉をいのちとしているから、
メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つ」。デトックスとは体内に溜(た)まった毒素を排出させること。
例えば、健康な人を病人にするサプリメントの宣伝の言葉など
▼「殺せ」、「非国民」、「売国奴」などと叫ぶ異様なデモが東京の新大久保あたりでは繰り返されている。
このようなヘイトスピーチの本質は差別である(有田芳生)。人ごとではない。それは「沖縄」にも向けられはじめている
▼「権威におもねず、世間体にこだわらない。そんなへそ曲がりの漱石の気骨にしびれて、文芸の道に入った」(中村明)。
漱石のあだ名は「柿」。甘さと少年の渋さを残していた。彼は博士号を執拗に固辞した。
ソース:宮古毎日新聞 2014年7月29日(火) 8:08
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