【新疆】ウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」[7/26]at NEWS4PLUS
【新疆】ウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」[7/26] - 暇つぶし2ch1:イリハム ★@転載は禁止
14/07/27 01:25:29.36
―中国の新疆ウイグル自治区では、5月22日、ウルムチで133人が死傷する爆発事件が起きるなど事態が緊迫している。
ノンフィクション作家の安田峰俊氏の現地ルポをお届けする。ウイグルの現実は、密告・尋問・虐殺が繰り返される地獄絵図だ。

■車を出ろ!そこに立て!答えろ!答えろ!
突然、タクシーが見知らぬ路地に入っていく。
理由を尋ねた私に、ウイグル族の運転手は「警察です」とたどたどしい中国語で答えた。
今年の3月上旬。ここは中国最西端の新疆ウイグル自治区、ポスカム県郊外のイマ郷である。
周囲にはシルクロードのオアシス地帯特有のポプラ林と、崩れそうなレンガ造りのウイグル農家が広がる。
ときおり、ロバの馬車に鞭を当てて走る老人や、羊飼いの女性とすれ違う。

数百年前から変わらないであろう風景のなかに、
場違いな青いペンキ塗りの鉄筋コンクリート造りの警察署が聳え立っていた。
タクシーが停まると、待ち構えていた治安担当者たちに取り囲まれた。

「車を出ろ! そこに立て!」
漢民族の警官が横柄な口調で命令する。彼らは私のパスポートを取り上げ、住所・氏名・年齢・職業、
現地への来訪目的、なぜ中国語を話せるのかといった質問をネチネチと執拗に繰り返した。
ポスカム県の郊外にイスラム教の遺跡があり、県人民政府のウェブサイトでも「観光地」として紹介されている。
私はそこを見にいっただけなのだが、彼らは尋問の手を緩めなかった。何度も同じ質問が続いて腹が立つものの、
胸元にアサルトライフルを抱えた警官(新疆では普通の警官でもこの装備だ)には逆らえない。

「現地住民とは接触したのか! 武器弾薬や、イスラム教の違法な宗教書籍の受け渡しはしていないか! 答えろ!」
バカバカしい質問ばかりだった。
私は先ほどの遺跡に向かう途中でも、やはり地元の警察に連行され、似たような尋問を受けている。
その結果、警官と新疆生産建設兵団傘下の工作隊員(人民解放軍の諜報担当者)がべったりと貼り付き
監視するなかで遺跡に行くことになった。現地の住民と接触する機会などあるわけがないのだ。
そもそも、私はこの日、これ以前にも警官に何度か拘束されている。

正午、県の中心部に到着して手近なホテルに入ると、受付の女性に問答無用で公安局へ連れていかれ、
パスポートを押さえられて30分の尋問を受けた。やがて公安経営の別のホテルに放り込まれると、
今度はホテルのロビーで、別の女性警官1人とアサルトライフルを装備した警官3人に尋問を受けた。
質問の内容はすべて似たり寄ったり、いずれも極めて執拗だ。

彼らが行く先々に現れる理由は、現地の社会の隅々にまで密告網が張り巡らされているためだ。
漢民族からの雇用差別で職にあぶれたウイグル族の若者を、当局が月給800元(約1万3000円)程度で雇用。
同胞の行動を監視したり不審者を密告したりする協力者に仕立てている。
お陰様で、私はどこに行っても尋問を受ける。特にこのイマ郷の警官は意地が悪かった。
「日本人は中国領土の釣魚島(ディアオユィダオ:尖閣諸島)を奪ったペテン師どもだ。徹底的に取り調べてやる」

リーダー格の中年警官が叫ぶ。「釣魚島はどこの領土だ?」
「貴様は安倍晋三の靖国参拝を支持しているのか、答えろ!」
もはやウイグル問題とは何の関係もない。単なる嫌がらせである。
私は彼の怒鳴り声を聞きながら、警察署の庭に立たされ続けた。シルクロードに落ちる夕日がじりじりと肌を灼いた。

■少数民族政策の失敗経済発展の恩恵なし
新疆ウイグル自治区は、かつて「西域(さいいき)」と呼ばれた。
往年の中島敦や井上靖の歴史小説ではお馴染みの土地だ。現在も少数民族が数多く暮らしている。
新疆は1950年代に中国へ正式に併合されたが、漢民族の支配に対する住民の違和感はいまなお大きい。
現地に1000万人いるウイグル族はイスラム教を信仰し、ティルク(トルコ)系の言語を話す。
彼らは支配者の漢民族とは、民族・文化・宗教・言語などがまったく異なる人々なのだ。
(2へ続く)PRESIDENT 2014年7月14日号 安田峰俊 URLリンク(president.jp)


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