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■「ストップ!ストップ!」 慰安婦の絶叫に泣する観客
客席は29席。観客は17人だけだった。しかし、9人の俳優の熱演は、熱い感動を伝えた。この小さな演劇が
「大きな歴史」を作るかも知れないという予感がした。
18日午後6時(現地時間)、米ニューヨーク36番街にある小劇場「ジュエルボックス・シアター」の4階にある
公演会場。日本軍慰安婦問題を扱った「コンフォート(comfort)」が初めてブロードウェーの観客に披露された。
米国の俳優が英語で公演する初の慰安婦の演劇だった。小規模な実験劇を集めて公演する「オフ(off)ブロ
ードウェー」演劇祭の一作品として舞台に登場した。
1940年に日本軍に慰安婦として連れて行かれた主人公「ロクスン(Roksun)」と2014年に慰安婦問題を
ドキュメンタリーで映画化しようとする米国の青年、ピーターの夢の中の対話があらすじだ。パンフレットには、
「深刻な政治問題を実験的かつ詩的に表現した」と書かれていたが、劇は慰安婦の痛ましい苦しみをストレー
トかつ強烈に表現した。
ロクスンが5人の日本軍に囲まれ、性的暴行を受ける場面で、ロクスンが叫ぶ「ストップ!ストップ!ストップ!」
の絶叫は観客も身震いするほど凄まじかった。
▽ロクスン=戦争が終わった後、彼らは謝罪しましたか。
▽ピーター=謝罪することはしました。
▽ロクスン=「することはした」とはどういう意味ですか。
▽ピーター=日本は、慰安婦は強制的に徴集されたのではなく、自発的な意志によるものだと…。
▽ロクスン=世の中に誰が「強姦(rape)」されるために志願しますか。彼らは私たちがついて行かなければ、
親を監獄に入れると脅したんです。
▽ピーター=1日に何度されましたか。
▽ロクスン=普通50回、多い時は200回…。彼らに「私を殺して」と頼みましたが、殺してはくれませんでした。
私のすべてを奪っただけで…。
この劇を共同企画したハドソン文化財団のキム・ジャヘ代表は、「日本軍に『コンフォート』(慰安)を与えると
いう名目で連れて行かれ、『コンフォート』(平穏)でない人生を送った慰安婦女性の悲劇を観客に痛烈に伝え
るだろう」と話した。1時間少々の公演で、汗と涙を流す米国人俳優の熱演は、慰安婦の苦しみをさらに重く感じ
させた。
劇が終わった後、舞台に再び現れた俳優たちの手には慰安婦被害者の写真があった。
制作者で俳優のルシオ・フェルナンデス米ニュージャージーユニオンシティ市会議員が、「この人たちが韓国の
慰安婦女性です」と紹介すると、大きな拍手が起こった。数人の女優は写真を掲げて涙を浮かべた。
フェルナンデス氏は、「慰安婦のような人身売買と性奴隷問題は現在進行形だ。多くの人が戦争についてだけ
語り、抑圧された女性に焦点を合わせない現実が残念だ」と述べた。
客席にいた高齢の女性2人も涙を流した。そのうちの1人、リムジー・パーセルさんに感想を聞いた。
「慰安婦(comfort woman)という言葉は知っていたが、その実状についてはよく知らなかった。劇がとても感動
的で強烈だった」。
「コンフォート」は、ニューヨーク公演界の注目を浴び始めた。
地元の有力紙「ジャージ・ジャーナル」は、「この劇は『過去の過ちが未来に繰り返されてはならない』という
メッセージを含んでいる」と報じた。公演2日目の19日にはチケットが売り切れ、米国の記者たちが取材したと、
ハドソン文化財団側が伝えた。
ソース 東亜日報
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