14/07/17 07:08:56.67
東京に留学し、そのまま働くこと14年。Baoさんは、日本企業のホーチミン市子会社で
勤務するため帰国して、驚いた。
■遅く開けて、早く閉める
毎朝ベトナム企業の制服を着た人が大勢、職場近くでコーヒーを飲み、8時を過ぎた頃
にようやく、ぞろぞろと事務所に入っていく姿を見たからだ。
「日本では、ありえません。午前6時には、バスや地下鉄などの公共交通機関は、通勤
の人で満員で、みんな急いで通勤しています。職場に来れば、淹れてあるコーヒーをサッ
と飲んで、仕事にとりかかります。でもホーチミン市ではいつも、何時間も喫茶店に座る
労働者の姿があります。午前9~10時に連れ立って居酒屋に行くのを見ることも」。ホー
チミン市で働くようになって3カ月が過ぎたそうだが、まだ驚きは消えないようだ。
「日本企業とベトナム企業の働く時間の違いを知りたければ、うちの会社が入っている
1区のビルに夕方来てもらえればわかりますよ」と、日本の建設会社でエンジニアをするS
さんは言う。言う通り、18時にそのオフィスビルに行くと、彼の会社はまだ灯りがつき、
多くの人が働いていた。「このビルで、遅く開けて、早く閉めるのはベトナム企業、その
逆が日本企業。長年“研究”しているので、確かですよ」と彼は笑う。
そんな彼は以前、ベトナムの大手建設会社で働いていた際に、上司から2週間である仕
事を任された。彼がそれを2日で終わらせ報告書を提出すると、上司からは「速すぎるよ。
ゆっくりやって、周りに合わせなさい」と怒られたそうだ。
■給料が低いから仕事しない?
「ベトナム人は、手はあまり動かさないのに、文句ばかり口はよく動く」ベトナム企業
の多くの社長がこう言う。
「同じ建築エンジニアでも、日本企業の人はうちの4~5倍働く。うちの会社じゃ、朝コ
ーヒーを飲んでようやく9時頃に入ってきて、夕方4~5時には飲みに行っている。じゃあ
と時間の管理を強化すると、給料が少ないからこの程度の仕事しかできないなどと不満タ
ラタラ。友人の会社でもそうですよ。たぶん、ベトナム人労働者に共通する状況じゃない
ですかね」Go Vap区の建設会社の社長Hさんは言う。
日本企業で働くベトナム人によると、ベトナム企業で働く友人達とは、外国企業とベト
ナム企業の収入の差に関する話題はよく出るが、仕事の時間の差の話になることはない。
「給料が少ないから仕事も少ない、と言う人も多いですが、うちの会社の経営陣は、従業
員のこなす仕事が少なくて、給料が少ないのは当然だと言います」とホーチミン市のある
外国企業で働くHさんは言う。
例えば建設業界で、ホーチミン市の日本企業で働くエンジニアの給料は、ベトナム企業
で働く人の4~5倍。交通インフラ関係の日本の請負会社で働くエンジニアNさんは、現在
は月3,000万ドン(約1,500ドル)の給料をもらい、これは同じ業界のベトナム企業で働いて
いた頃の5倍という。しかし彼は仕事の時間から、自分が損をしているような気がすると
いう。「ベトナム企業で働く人は500万~700万ドン(約250~350ドル)の給料だけど、実際
に仕事をしているのは1日数時間。日本企業では毎日8時間以上働く。さてどっちが幸せか?
」。
また日本企業で働くSongさんは、こう言う。「私たちベトナム人は、戦争や自然災害を
発展の遅れの理由にする。でも日本人だって、戦争を経験して、自然災害はベトナムより
ずっと大変だ。そんな彼らがなぜこんな発展を遂げられたのか。その違いは基本的に、日
本人はよく仕事をして、私たちベトナム人は、あまりにも仕事をしない、というこの差に
つきると思うんです」と話した。
2014/07/16
URLリンク(www.hotnam.com)