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【北京=矢板明夫】
米国と中国の閣僚が外交、安全保障や経済政策などについて意見を交換する米中戦略・経済対話が9日、北京で始まった。
中国の習近平国家主席は開幕式のあいさつで「米中両国は新しい形の大国関係を目指すべきだ」と従来の主張を強調し
「互いの主権と領土を尊重し、矛盾や摩擦をコントロールしなければならない」と述べた。日本や東南アジア諸国との対立を念頭に、
米国の介入を牽制(けんせい)した。
これに対しケリー国務長官は「米国は中国を封じ込めるつもりはない」とオバマ政権のアジア政策を説明した。
AP通信などによると、双方は9日の会談で気候変動やサイバー攻撃、為替問題などについて話し合ったが、大部分で
意見は平行線をたどったという。二酸化炭素の排出規制については、中国側は発展途上国であることを強調し「先進国と同じ
基準が適用されるべきではない」と主張し、米国は「すべての国が努力すべき問題だ」と応じた。
今回の対話には、米国からケリー国務長官とルー財務長官、中国から外交を統括する楊(よう)潔(けつ)●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(ち)
国務委員(副首相級)と経済・貿易を担当する汪洋副首相が出席した。
msn産経ニュース 2014.7.10 08:34
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