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「夜通しでも話足りない」 韓中首脳会談の舞台裏
中国の習近平国家主席が韓国を公式訪問した3日、韓国大統領府（青瓦台）の大庭園で開かれた公式歓迎式が終了後
、朴槿恵（パク・クンヘ）大統領は習主席に「雨が降るかと心配したが（天気が持って）幸いだ」と話し掛けた。
同日午前中まで小雨が降り、大統領府関係者は歓迎式の場所を室内の迎賓館に変更せざるを得ないのではないかと心配した。
朴大統領の一言は、習主席が同日昼、ソウル空港に到着後、天候が回復し、予定通りに大庭園で儀仗（ぎじょう）隊の
巡閲を行うことができたのは幸いだったという意味だった。習主席は朴大統領に「吉人天相、 天人感応（善良な人を天が
助け、天と人間の気持ちが通じた）」と応じた。
大統領府は7日、習主席夫妻が3、4の両日、韓国を公式訪問中に交わした会話の一部を紹介した。3日に行われた韓中
首脳会談は当初予定していた1時間半から2時間50分へと大幅に延長された。45分の予定だった単独会談を1時間40分にわ
たり行った後、朴大統領は習主席に「きょうは夜通し話しても時間が足りなそうだ」と語った。習主席は「両国間には
話題が本当に多い」と答えた。
韓国政府は同日、公式夕食会に習主席が好む羊肉を準備し、習主席が囲碁の愛好家として知られることから、韓国を代
表する囲碁棋士の李昌鎬（イ・チャンホ）さんを招いた。習主席は「中国有数の棋士も李さんに勝てていない。囲碁には
人生と世界の戦略が込められている」という趣旨の発言を行った。
習主席はまた、夕食会の出席者リストに韓国で古箏演奏家として活動している彭麗潁・韓中芸術協会会長の名前を見つ
け、「妻（彭麗媛夫人）と一字違いだ」と驚いた様子で話した。
翌日、ソウル市城北区城北洞にある家具博物館で開かれた特別昼食会でも、習主席は韓中両国の文化的な結び付きに
触れ、韓国の囲碁とサッカーを激賞したという。習主席は「今後中国のサッカーが発展するためには、韓国と協力を強
化すべきだ。今回のワールドカップ（W杯）でアジア勢は好成績を挙げられなかったが、これからは韓国が中国のサッカ
ーの実力向上を助けてくれることを望んでいる」と語った。朴大統領は「次のW杯では（韓中）両国がそろってベスト16
に進出できたらよい」と応じた。
習主席夫妻は韓国のテンジャンチゲ（韓国式みそ鍋）が好物だといい、彭夫人は「テンジャンチゲを作ることができる
が、韓国オリジナルの伝統的なみそが手に入らない」と話した。夕食会では朴大統領が習主席夫妻のなれ初めについて尋ね、
夫妻は「28年前に親友の家で初めて会った」と振り返ったという。
朴大統領が最高級の紅参（こうじん・乾燥させたチョウセンニンジン）である「天参（てんじん）」を贈ると、習主席は
「自分では健康に気を付けているが、これからは他の人に健康をうらやましがられたら、朴大統領の天参のおかげで健康に
なったと紹介したい」と答えた。
金真明（キム・ジンミョン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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