14/07/05 10:31:36.24
気のせいか、前宣伝が巧みな映画ほど見てがっかりする。中国の中央公文書館が、旧日本軍の「戦犯」供述書の公開を始め、
「侵略中の反人道的な暴行を暴き出す」という惹句(じゃっく)に踊らされてサイトをのぞいてみたが、とんだ食わせものだった。
▼初日は鈴木啓久第117師団長、2日目は藤田茂第59師団長の供述書が公開されたが、ああ、懐かしい。彼らの供述書は、
Aという写真家が平成10年、日本の新聞社などに持ち込んだ代物である。ある地方紙などは、供述書をもとに1面トップで
『「慰安婦連行」軍の命令』と報じたが、裏付ける証拠はとうとう出てこなかった。
▼もちろん、朝日新聞も大きくとりあげたが、なぜか「慰安婦」の見出しはなく、「罪を清書 普通の日本人に戻れた」(平成10年
4月5日付)と情感たっぷりに描いた。記事の末尾に「当時は真実を言うことが期待できる状況ではなかった」との証言をアリバイで
付け足してはいたが。
▼今後も日本軍の残虐ぶりを示す「供述」が次から次に出ようが、信憑(しんぴょう)性はゼロに近い。彼らは、シベリア抑留を
経て中国・撫順の戦犯管理所に送られ、生きるか死ぬかの極限状況で洗脳工作を受けた。
▼中国のやり方は巧妙で、アメとムチを使い分けた。食料は、シベリア時代より格段に良くなり、労働も楽になった。一方で、
自らの「罪状」をつづった供述書は何度も何度も突き返され、最後には「生きて帰りたいのか」と脅されたという。
▼工作は功を奏し、藤田氏に「裕仁(昭和天皇)ニ対シ心ヨリ憎恨ト闘争ヲ宣言セントスル」とまで書かせている。戦後、日本に
蔓延(まんえん)した自虐史観は、中国が仕掛けたプロパガンダ(宣伝)の戦果でもある。歴史戦は、いまなお終わっていない。
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)