【西日本新聞】花松泰倫「韓国人観光客のマナー問題は劇的に減った。韓国人の対馬ブームに沸く今こそさらなる発展のチャンスだ」[06/27]at NEWS4PLUS
【西日本新聞】花松泰倫「韓国人観光客のマナー問題は劇的に減った。韓国人の対馬ブームに沸く今こそさらなる発展のチャンスだ」[06/27] - 暇つぶし2ch1:ロンメル銭湯兵 ★@転載は禁止
14/06/28 21:35:51.36
九州大持続可能な社会のための決断科学センター講師・花松泰倫氏
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)

  ◆国境の島・対馬の未来 砦ではなく 

 ここ数年、「対馬が危ない」という言説が目につく。明日にでも長崎県・対馬が韓国に乗っ取られるかのような論調で、
2年前の仏像盗難事件以降、顕著になっている。

 昨年、対馬を訪れた韓国人は約18万人。2011年に釜山からの高速船運航が3社態勢となり、価格競争の激化で
一気に増えた。多くは釜山港で免税品を購入後、対馬最北端の比田勝港に入り、キャンプやサイクリングで自然を堪能し、
展望所で50キロ先の自国の陸影を探す。

 私が国境の実態調査で度々訪れた対馬北部の上対馬では「対馬が危ない」という話を聞いたことがない。
 韓国人との文化の違いに戸惑いながらも、生活のため、島の未来のため、折り合いをつけながら何とかうまくやっていこうと
しているというのが、私の率直な実感だ。

 花屋を営む夫婦は自転車を少しずつ集め、貸し出す。自動翻訳機を使ってフェイスブックで予約を取り、週末はほぼ
すべてが出払う盛況ぶりだ。ご当地グルメ「とんちゃん焼き」を出す飲食店経営者は独学の韓国語を駆使して積極的に話しかけ、
人気者になった。島内交通が不便なため、自ら車で韓国人を案内する。

 韓国人観光客も変化した。少なくとも上対馬ではモノを持ち去る、集団で騒ぐなどのマナー問題は劇的に減った。
 彼らは島民との会話や日本文化に触れる機会を求めている。リピーターを増やすため地元住民がマルシェを開いて交流を
図るなど地域全体の「おもてなし」向上が現在の課題だ。韓国人の対馬ブームに沸く今こそさらなる発展のチャンスだろう。

 一方で、日本人にももっと来てほしいと島民は願う。福島の原発事故に伴う放射能漏れや今年4月の韓国フェリー転覆事故の
影響で韓国人客が減ったからだ。そもそも、韓国人に比べて日本人観光客が少ないことが「対馬が危ない」という言説を生み出す
要因にもなっている。

 昨年12月、九州大や北海道大、九州経済調査協会が福岡発対馬経由で釜山に渡る「国境観光」モニターツアーを実施し盛況だった。
 この体験をもとに来月7日、福岡市内のシンポジウムで議論を深める予定だ。ツアーの商品化も待たれる。

 一連の動きは、日本の他の国境地域と異なり、対馬と釜山の間に日韓で合意した境界線がきっちり引かれているからこそ可能なのだ。
 そこに「対馬が危ない」と隣国に対し過度に警戒感を示せば、人の交流に水を差し対馬は衰退するだろう。「砦(とりで)」ではなく、
むしろ「ゲートウエー」として発展させる。そうなれば、対馬は国境地域の新たなモデルになりうる。

 花松 泰倫(はなまつ・やすのり) 九州大 (持続可能な社会のための決断科学センター講師) 
        1977年鳥取県生まれ。北海道大スラブ研究センター学術研究員などを経て今年2月から現職。
        専門は国際法、境界研究。「国境の島・対馬の観光を創る」(共著)を近く刊行予定。

西日本新聞 2014年06月27日 16時09分
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)


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