14/06/16 15:25:04.75 oVaybeWv
明治期の漢字廃止論者は、左派とか関係ないから。右派の人も大勢いた。
一番の理由は、「漢字は印刷(活版印刷)が面倒」というものだった。
活版印刷だと、見出し、小見出し、本文、注釈、ふりがな、という大きさ別にそれぞれの漢字・ひらがな・カタカナを用意する必要があった。
当然原版を組むのも大仕事で、専用の活字棚や人員も必要だった。(明治期の新聞は、全ての漢字にカナをつけていた)
それが漢字廃止の理由。(中国でも同じだった)
それで小学校や会社などでは、硬筆で原稿を手書きする「ガリ版刷り印刷」が普及した。
諭吉はかなり「漢字を廃止して、ひらがな表記だけにすべきだ」と主張していたし、
前島密も「漢字があるおかげで仕事の効率が悪い」と主張していた。
漢字廃止の気運の中で漢字節減運動が起きて、新字体表記、現代仮名遣い表記、常用漢字採用、表記文字の標準語採用に進んだ。
そのおかげで、戦後ワープロの開発が容易になった。
国語辞典編集者として有名な金田一晴彦先生は、
ここまでワープロが普及するなら、漢字削減運動なんていらなかった。
漢字削減運動のおかげで、日本語が貧弱になった。と嘆かれていた。