14/06/05 01:06:19.42
ソース(Yahoo・サーチナ) URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
写真=1989年6月5日に、北京市内で編者が撮影
URLリンク(amd.c.yimg.jp)
1989年6月4日未明、中国当局が民主化を求めて天安門広場を占拠する学生らを軍部隊を使って排除した、いわゆる「天安門事件
(第2次)」が発生してから、ちょうど25年が経過した。中国で同事件は「六四」と略称されることが多いが、メディアはほとんど取り上げない。
インターネットでも検索を許さないなどの厳しい規制が続いている。中国には、当時の責任者が存命中である限り、事件への評価見直し
はできない体質があるともされる。
■ 中国では「見せない」、「書かせない」、「考えさせない」
中国の大手検索サイト「百度(バイドゥ)」で、「六四」のキーワードを使い同事件を検索すると、先頭に「1989年政治波風」のサイトが
ヒット。共産党機関紙である人民日報の資料記事で、内容は、当時の民主化運動を「多くの群衆と青少年・学生が胡耀邦元総書記の
死去を悼む各種の活動を行ったが、ごく少数の自由化分子が機会を利用して反共産党運動、反社会活動を推進」と厳しく批判する、
当局の公式見解だ。
発表日付は2001年6月13日。つまり、同年の「6月4日」が過ぎて、関心度がやや後退してからの発表と分かる。
次に見えるのは「天安門事件平反(天安門事件の処分撤回)」を紹介するサイト。同じく人民日報のものだ。「平反」とは、政治的理由
などで処罰された人に対して、処罰撤回や名誉回復を行う指し、当局側が「当時の措置は間違っていた」と認めたという意味もある。
ただし、同文章が扱うのは1976年に発生した「第一次天安門事件」だ。同事件は周恩来首相の死がきっかけとなり、毛沢東夫人の
江青ら「文革四人組」に反対する人々が、天安門広場で警察と衝突した事件。当時は「反革命」とされたが、「文革四人組」の失脚後、
評価が反転した。
■ 百度と対照的、Googleでは「普通にヒット」
「百度」のサイト検索では、1989年の天安門事件の関連サイトは少なく、あっても「当局側」の見解を伝えるものだ。
「百度」のニュース検索では、中国の「六四式」軍用拳銃の偽造品が出回り、同偽造拳銃を使った強盗事件が発生するニュースが
並ぶ。天安門事件に関連するニュースはヒットしない。
一方、サーバを中国外に置く検索サイトのグーグル(google)の中国語版で、「六四」の語でニュース検索すると、「六四25周年。
いまだ果たせぬ中国の夢、平反(当局の事件見直しと処罰撤回)を期待して」(BBC中国語版)、「香港で六四について平反を求める
デモ」といった大陸外のニュースが“普通に”ヒットする。
■ 検索すると「法律法規に違反」と拒絶するサイトも
「百度」の場合には、何らかの操作で関連情報にアクセスできないようにしていることが明らかだが、何らかの「操作」をしているとの
説明はない。一方で、中国での代表的な簡易投稿サイトで、いわゆる「中国版ツイッター」のひとつである新浪微博(中国版ツイッター
のひとつ)の検索機能を利用した場合には「関連する法律法規、および政策により、“六四”の検索結果は表示いたしません」との文字
があらわれる。
新浪微博による「法律法規、政策により表示しない」の“宣言”は、日本人にとって極めて奇異であり、中国の情報統制を改めて
感じさせるものだが、「表示しない理由」を明示することは、当局への間接的な抵抗である可能性もある。
「当局の意向による規制」を明らかにし、さらにユーザーに対して「あなたは、当局が法律違反とみなす行為をしています」と、当局に
マークされるリスクがあることを伝えることになるからだ。
日本のインターネット技術者によると、「百度」の場合には検索したユーザーを特定する情報を当局に伝えている可能性が高いという。
(>>2以降に続く)