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(核リポート)「セウォル号の次は原発」恐れる韓国
核と人類取材センター・中野晃〈前ソウル支局員〉
2014年5月20日17時52分
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写真・図版ソウル中心部の図書館(旧市庁舎)の壁に掲げられた沈没事故の犠牲者を追悼する横断
幕。「ミアナムニダ(ごめんなさい)」と記された=1日、韓国・ソウル、中野晃撮影
「原発は、まだ沈没していないセウォル号だ」。韓国紙・京郷(キョンヒャン)新聞は5月6日
付で、珍島沖の旅客船沈没事故に関するデスクのコラムを掲載。韓国の原発を、事故を起こした旅
客船にたとえ、その安全性に疑問を投げかけた。
韓国検察と海洋警察庁の合同捜査本部のこれまでの調べで、セウォル号は、客室を増やすための
無理な改造で重心が高くなっていたことや、過積載の航行を繰り返し、貨物の固定も極めて不十分
だったことが判明。事故時に備えた安全教育を受けたことがない、と逮捕された船員が供述するな
ど、安全管理のずさんさが事故の背景として指摘されている。
「問題だらけ」ながらも当局が航行を見過ごしてきた旅客船。その事故をきっかけに、韓国の原
発にも同じような懐疑のまなざしが向けられているのだ。
■「最古の原発」不信と不安
韓国のNGO「エネルギー正義行動」の李憲錫(イ・ホンソク)代表は、セウォル号沈没事故の
前後で、原発に関するツイッター上のつぶやき(書き込み)の数に変化があるかどうかを調べた。
それによると、「原電(原発)」という単語を含む書き込みは、事故発生の4月16日までは1
日500件未満だったが、事故当日に約1800件に急増。その後も日増しに増え、5月に入ると
5千件を超えた。また、韓国で最も古い原発がある釜山市の「古里(コリ)」という地名を含む書
き込みは、4月16日まで1日500~800件で推移していたが、16日を境に数が伸び、5月
には約4千件に達した。韓国は6月4日に統一地方選の投開票日を控えているが、その目玉である
ソウル市長選の有力候補者に関する書き込みよりも「原電」や「古里」が数で上回っているという。
記者が韓国のブログサイトを検索してみても、「セウォル号の次は古里1号機か」「第二のセウ
ォル号が近づいている。古里原発」といった事故後の記事が次々と出てきた。
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