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自衛隊による拉致被害者救出 韓国国防部「できない」
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の金珉ソク(キム・ミンソク)報道官は19日の定例会見で、
日本の集団的自衛権の行使容認をめぐり、「われわれの要請がない限り決して朝鮮半島で行使で
きないというのが韓国政府の一貫した立場」とあらためて強調した。
北朝鮮による日本人拉致被害者の救出をめぐり、領域国の同意なしに自衛権を行使できるとの
主張が日本国内で提起されていることに関連し、政府の立場を再度確認したものだ。
安倍首相に提出された有識者懇談会の報告書では、在外自国民の保護・救出に関連し、「領域
国の同意がない場合にも(中略)ほかに救済の手段がない場合には、自衛権の行使として許容さ
れる場合がある」と記述された。これは自衛隊による北朝鮮の拉致被害者救出を念頭においてい
るとされる。
金報道官は「朝鮮半島有事における自衛隊の軍事介入は原則的に不可能」と述べ、朝鮮半島有
事に自衛隊の介入を要請する考えがないことを示唆した。
また、韓国の憲法上、領土および領海内での外国軍隊の派遣、駐屯には国会の同意が必要だと
した上で、「北朝鮮も韓国の領土であることは憲法に記載されている」として、自衛隊が北朝
鮮の領土や領海に入ることも韓国政府の要請がなければ不可能だと強調した。
米国のミサイル防衛(MD)システムへの参加をめぐっては、「韓国型ミサイル防衛(KAM
D)を構築する計画。米国のMDとは完全に独立したもの」と一蹴。その上で、北朝鮮の核とミ
サイルの脅威に備え米国と相互運用性を高めていくと説明した。さらに、ミサイル防衛システム
に関連し「日本との相互運用性は必要ない」と強調した。
聯合ニュース
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