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対馬の朝鮮通信使行列再開へ、仏像問題で昨年中止
2014年05月16日
対馬市で毎年8月に開かれる日韓交流イベント「対馬厳原港まつり」のメーン行事「朝鮮通信使
行列」が2年ぶりに行われる見通しになった。昨年は、市内の寺社から盗まれた仏像が韓国から返
還されない問題を受けて中止となったが、行列を主催する「朝鮮通信使行列振興会」が15日夜の
総会で今年は実施する方針を決めた。後日、同まつりの主催団体の総会で報告し、承認される見通
し。
通信使は江戸時代、李王朝から派遣された外交使節団で、対馬藩の警護で江戸城までを往復した
。当時を再現する行列は1980年から行われ、日韓の参加者が色鮮やかな衣装でにぎやかに練り
歩く。
昨年は、仏像の問題を受け、初めて中止になったが、今年は▽韓国の友好団体「釜山文化財団」
などが仏像返還に向けて動いた▽今年50周年を迎えるまつりを盛り上げたい―などとして、実
施を決めた。総会終了後、振興会の稲田充会長は「市民から開催を要望する声も寄せられ、会員の
反対もなかった。今年は胸を張ってできる」と話した。
2014年05月16日 Copyright c The Yomiuri Shimbun
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