14/05/10 20:14:09.19
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真=ソウルの地下鉄追突事故現場で、復旧作業をする職員ら
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死者・行方不明者約300人を出した旅客船「セウォル号」沈没に続き、240人以上が負傷した地下鉄追突事故は、韓国社会に
多大なショックを与えた。一部乗務員が犯した「人災」というよりむしろ、社会にはびこる安全意識の麻痺(まひ)が背景にあると
みたからだ。「過敏過ぎる」と侮ってきた日本の安全意識の高さに見習えとの声も出てきたが、交通機関への信頼など、韓国が
失ったものは計り知れない。
■「セウォル号の二の舞」乗客が即座に取った行動は
ソウル市の地下鉄2号線・上往十里(サンワンシムニ)駅で2日、列車が追突した直後、パニックに陥った乗客らが真っ先に取った
行動は、自ら手動でドアを開け、車内から脱出したことだった。
「セウォル号沈没が頭をよぎった」と韓国メディアに話す乗客も多く、「セウォル号事故は、指示通りじっとしていて皆死んだんだ」
と叫んだ男性もいたという。
セウォル号沈没では、「その場にとどまって」という船内放送を信じ、逃げ遅れたことが犠牲者を拡大したといわれる。
指示通り救命胴衣を着てじっと待つ高校生らの姿が携帯電話の動画で残されており、韓国当局によると、犠牲者の9割が既に
救命胴衣を着用していた。
2号線を運行するソウルメトロは「その場で待機してください」と車内放送を流したというが、放送さえ聞かずに線路に飛び出した
乗客も少なくなかった。
われ先に逃げようと押し合いになった乗客がいた一方、子供や女性を先に下ろし、お年寄りや体の不自由な人を支えながら
秩序だって脱出する乗客らの姿も伝えられている。
「セウォル号の教訓が生きた」という評価もある半面、線路上は高圧電流の危険があるうえ、勝手に線路に出て他の列車が入って
くれば、二次災害が起きる恐れがあった。一歩間違えば、大惨事となりかねない危険な「自己判断」だったと言わざるを得ない。
深刻なのは、セウォル号沈没で「交通機関側の対応が信じられない」との感覚を国民に植え付けたことだ。
韓国紙はコラムで、校則違反に対し、「校則を破る練習をしておかないと、セウォル号事故みたいなとき、助からないから」と答えた
という中学生の言葉や、「校則を守れ」と叱れない高校教諭の話を伝えている。
セウォル号事故は、こんなエピソードが冗談にならないムードを韓国社会にもたらした。ネットでは「待機しろという放送は、究極の
非常信号だ」との皮肉が出回ったという。
(>>2以降に続く)