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【北京=川越一】
AP通信によると、中国が石油掘削を始めた南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島近くの海域で7日、
掘削を阻止するために派遣されたベトナム艦船に中国艦船が衝突、放水した。銃撃などはなかったが
、ベトナム側の船員数人が負傷、数隻が損傷した。同国側は「中国船が体当たりをやめなければ報復する」としている。
同諸島付近の実効支配を強める中国の海上安全当局は3日、一方的に掘削活動の実施を発表。
掘削地点から半径3マイル(約4.8キロ)以内への外国船の進入を禁じることも通告していた。
ベトナム側は問題の海域が自国の排他的経済水域であるとして反発。中国側による掘削施設の
建設を阻止するため、軍艦と武装した海上保安船など約30隻を現場海域に送ったところ、掘削装置を
護衛するため派遣されていた、ベトナム側を超える数の中国艦船と衝突したもようだ。
中国外務省の華春瑩報道官は7日の記者会見で、同諸島を中国固有の領土とした上で
「ベトナム側は中国企業の正常な作業を妨害している。国際法などに違反し、中国の主権と管轄権を侵犯している」
と掘削を正当化した。
産経ニュース 2014.5.7 18:08
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