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つづき
ところで、韓国民族は大国に侵略され続けてきた歴史を持っている。外国の植民地政策や為政者の政
略の犠牲となってきた。そのためか、韓国民族は問題が生じる度に加害者(国)を恨み、非難する一方、
自己の不甲斐なさを嘆き、自嘲気味に陥ってしまう傾向がある。欧州では、3国分断など苦い経験をし
たポーランド国民の野党精神(為政者への懐疑心)に少し似ている。
韓国国民の30%以上が信じているキリスト教が世界宗教と発展した背景には、その受難歴史があ
った。キリスト教会指導者や宣教師たちは受難を厭わなかった。その受難歴史はキリスト教の世界的発
展の原動力となった。
もちろん、キリスト教会の受難と今回の旅客船沈没事故はまったく異なる次元の出来事だが、フラン
シスコ法王は「歴史の中で多くの受難を体験してきた韓国民族はキリスト教の歴史から学ぶことができ
るはずだ。加害者(国)を批判し、恨んだり、また逆に自己卑下するのではなく、それらの不運から発
展の栄養素を吸収すべきだ」と期待しているのかもしれない。それが法王の「霊的に生まれ変わってほ
しい」という表現となったのだろう。
フランシスコ法王は8月14日から18日、韓国を公式司牧し、大田や忠清南道一帯で開かれる「第6
回アジア青年大会」に参加する。ローマ法王の韓国入りまでまだ2か月半余りの時間がある。それまで
に韓国国民はローマ法王のメッセージにどのように応えるだろうか。
(ウィーン在住)