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船体の増築による高さの変更は海洋水産部の許可の対象外
沈没した旅客船「セウォル号」は船体の無理な「増築」をしていたが、これは海洋水産部(省に相当)が定めた、
船舶の改造を許可する規定に抜け穴があったためにまかり通っていたことが分かった。
海洋水産部が25日発表したところによると、船舶安全法第15条第2項は、船舶を改造する際、長さ、幅、深さ、
用途の4項目に変動が生じる場合は、海洋水産部長官の許可を得るよう定めている。この4項目のうち一つでも
変更する場合には、設計図を地方海運港湾庁長官に提出し、承認を受けなければならない。ところが、
この4項目以外の構造変更は、海洋水産部の許可を得なくても、民間団体である「韓国船級協会」の検査さえパスすればよい。
そのため、客室2階分を垂直方向に増設し、乗客の定員を117人増やして、船体の重心を51センチ引き上げたのは、
海洋水産部の監督を必要とする構造変更には当たらない。高さの変更は許可を得る対象ではないためだ。
問題は、セウォル号が高さを変更する改造を行って重心を引き上げたことで、左右の復元力が低下して船体が
傾きやすくなったことが、今回の事故の主な原因の一つだということだ。海洋水産部の規定に抜け穴があったことで
監督の「死角」が生じ、その結果事故の危険性が高まった、との批判は免れない。
また、セウォル号は船首の右側にあった50トンのサイドランプ(車を支える通行部分や油圧装置など)が除去され、
左右がアンバランスになっていたが、この改造も海洋水産部の許可が不要なものだった。
船舶の改造に関する抜け穴だらけの規定を改めなければ、「第2のセウォル号」がいくらでも登場することになりかねない。
海洋水産部の関係者は「長さや幅とは違い、高さを変更しても船の性能に決定的な影響を及ぼす要素にはならないと判断し、
規定を定めた。船舶の改造に対する検査を強化する方策を検討していく」と述べた。
孫振碩(ソン・ジンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/04/26 12:09
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