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沈没したセウォル号の船内拡張工事を担当した造船会社は、
大型の旅客船を改装した経験のない新興企業だったことが21日までに分かった。
また、改装後のセウォル号に対する安全検査も不十分だったとの指摘が出ている。
海洋水産部(省に相当)関係者によると、セウォル号の改装を受注したA社は、
2010年から本格的に船舶改装に参入した小規模な新興企業だという。同関係者は
「セウォル号を改装するまで、大型旅客船の改装を行った実績がないとみられる」と語った。
清海鎮海運は、2012年に日本から船齢18年のセウォル号を購入し、全羅南道にある
A社に依頼し、船尾部分に客室2階分を増設した。セウォル号は客室増設により、
重量が6586トンから6825トンに増えた。また、乗船定員も840人から956人へと116人増えた。
A社が金融監督院に提出した報告書によると、昨年の業績は売上高96億ウォン
(約9億5000万円)、営業利益10億ウォン(約9900万円)だった。造船会社としては零細規模だ。
合同捜査本部は今月18日、A社を家宅捜索したのに続き、A社関係者に出頭を求め、
船内拡張に無理がなかったかどうかを集中的に調べている。A社関係者は
「セウォル号のような大型船舶を修理した経験が何回もある」と反論している。
船内拡張後のセウォル号に対する安全検査を指示した「韓国船級」も拡張部分について、
十分な検証を行わなかったと指摘されている。
海洋水産部関係者は、韓国船級の安全検査は適法だったと説明しながらも
「セウォル号の改装後の傾斜度検査では、4度傾けただけで合格させていた」と指摘した。
傾斜度検査は、船の片側に人為的に重い積み荷を載せた後、船が重心を取れるかどうかを
調べるもので、船舶の安全には決定的な要素だ。
韓国船級関係者は「4度以上傾けて検査すると、船舶に無理が生じる可能性があり、
さらに傾けて検査することができなかった。自社の安全検査基準を全て満たしていたので
合格させた」と説明した。
合同捜査本部は、韓国船級関係者も捜査対象に含め、関係者から事情を聴いている。
孫振碩(ソン・ジンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/04/22 10:17
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