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海洋水産部長官「乗船者名簿を確保」…大統領に不正確な報告
過ちを犯せば全責任を取らされる…消極的な公務員
旅客船「セウォル号」沈没事故への対応に当たる公務員たちが、
国民のことは眼中になく大統領の顔色ばかりうかがう姿をあからさまに見せている。
「韓国政府には大統領1人しかおらず、責任を持って働く官僚はいない」という嘆きの声が、
行方不明者の家族はもちろん国民の間でも高まっている。
■大統領の前でも不正確な報告
行方不明者の家族が集まる全羅南道珍島の体育館を朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が
訪れた今月17日、海洋水産部(省に相当、以下同じ)の李柱栄(イ・ジュヨン)長官は
「乗船者名簿を確保している」「名簿は海洋警察と海洋水産部が既に確保した」と語った。
行方不明者の家族は17日、朴大統領に「正確な乗船者名簿を教えてほしい」と要請し、
朴大統領は「大勢の方が望んでおられるので、速やかにお伝えしなければ」と語った。
行方不明者の家族は17日夜に乗船者全員の名前が載ったリストを要求したが、
韓国政府が確保した名簿には個々の名前が記載されておらず「○○氏一行」などと
書かれた不十分なリストだった。家族の要求に応じて正確に確認することは不可能だった。
安全行政部は事故初日から、大統領の叱責(しっせき)を恐れ、乗船者数の誤りすら
すぐには修正しなかった。事故直後の今月16日午前から、乗船者の数は477人、459人、
462人、475人(17日午前2時現在)と変わり続けた。
ある公務員は16日の夜、本紙に対し「大統領から『なぜ何度も統計を間違えるのか』
と指摘されるので、大統領に報告した人数(462人)が誤っていると分かっても、直ちに
修正して発表するということができない」と語った。大統領からのさらなる叱責を恐れ、
事実関係すら訂正できないというわけだ。安全行政部は18日午後10時ごろ、
乗船者数を再び訂正し、476人と発表した。
現場での対応にもたついた官僚たちだが、大統領の言葉には素早く反応した。
行方不明者の家族は事故直後から「捜索現場をリアルタイムで見たい」とテレビモニターの
設置を要求していたが、朴大統領が珍島の体育館を訪問した17日夜、直ちにモニターが
設置された。大統領の一言であっという間に設置されたテレビモニターを見て、行方不明者の
家族は「このように簡単なことを、どうして今までしなかったの
か」と官僚を非難した。(>>2以降へ続く)
趙儀俊(チョ・ウィジュン)記者 , 珍島= ソン・ウォンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/04/19 11:49
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