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兵庫県尼崎市内の駅から10分ほどの住宅街にある「長尾クリニック」。長尾和宏院長は午後になると聴診器を手にクリニックの外に出る。近くに住む高齢者約10人の家々を訪ね、
患者の健康状態をチェックし、家族と話した後にベッドの横にある診療記録を付けていく。長尾院長は「近所の家もうちのクリニックの病室。院内を回診するように、
毎日近所の家々を回って患者を診る」と話した。定期的に看護師が患者の家を訪れ、診療記録に基づいて注射をしたり、薬を渡したりする。
長尾クリニックが診ている患者は主に高齢者で、約350人いる。長尾院長が開業した1990年代は総合病院に患者が集中し、町の医院は閑古鳥が鳴いていた。
しかし、高齢化で病院通いがままならない高齢の患者が急増、そっぽを向かれていた町の医院が再び脚光を浴びている。
訪問診療をしているのは町の医院だけではない。長野県佐久市の佐久総合病院は訪問診療に力を入れてきた。医師数200人以上、医療用ヘリコプターまである大型病院だ。
この病院はかなり以前から「地域密着型医療」を目指し、訪問診療を専門に担当する「地域ケア科」を設けてきた。
必要に応じて眼科・皮膚科などの専門医も患者の家を訪れる。緊急事態が発生した場合に備えてヘリコプターを使った救急医療システムが整備されており、
患者は安心して自宅で治療を受けられる。町の医院と連携するシステムも構築された。
佐久市は11年末に「世界最高健康都市構想」を発表した。東京にもない医療システムを備えている点を強調、大都市のリタイア世代の転入に積極的だ。
地方移住に立ちはだかる壁の一つが「医療不安」だという点に着目したのだ。
朝鮮日報日本語版 3月2日(日)8時39分配信
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