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【ロシア・ソチ18日(日本時間19日)発】ソチ五輪で最大注目の
フィギュアスケート女子・ショートプログラム(SP)が19日(日本時間20日未明)にいよいよ行われる。
浅田真央(23=中京大)は悲願の金メダルを手にすることができるのか。
それとも、キム・ヨナ(23、韓国)の連覇か? ロシアの新星ユリア・リプニツカヤ(15)は―。
世界中の視線が氷上バトルに集まるなか、女王の行方を巡り不穏な情報が飛び交っている。
その発信元はというと、やはり…。
SPを翌日に控え、真央は朝夕2度の公式練習を行ったものの、
報道陣にコメントを残すことなく、口を真一文字に結んだまま取材エリアを通過した。
最後になるかもしれない集大成の五輪に向け、すべての雑音をシャットアウトした格好だ。
ただ、この日は肝心のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成功率がいまひとつ。
朝の練習では4回中2回、夕方は4回中1回、跳べただけだった。
また、コンビネーションの入りのダブルアクセルが1回転になるなど、
ソチに戻ってからの3日間で最もジャンプが不安定な一日だった。
宿敵ヨナは対照的に、夕方の練習後にメディアに対応。
20分近くも話し続けて疲れたと言いたいのか、ペロリと舌を出し、おどけた表情で控室へと消えた。
4年前との違いを問われると「自分で自分を比較することはできないけど、
皆さんはバンクーバーの私を覚えていると思うので、あの時のような演技ができればいい」。
実際、団体のSPでリプニツカヤは首位、真央が3位の結果を受け、
ロシアではヨナとリプニツカヤの対決ムードになっている。
韓国メディアはというと、相変わらずの“真央叩き”。
団体SPでは、真央について韓国の公共放送KBSの実況と解説者が「失敗しそうですね」などとあざ笑った。
これにはさすがに韓国国内の大手メディアからも、モラルを問う声が上がったほどだった。
なぜ、これほど真央に厳しく当たるのか? ある韓国メディア関係者は
「真央をヨナのライバルと報じれば『ライバルなんかじゃない!』というクレームが殺到する」とポツリ。
「真央はライバル」という言葉自体が韓国では決して許されない“NGワード”なのだ。
根底には冷え切った日韓関係があるとはいえ、何もそこまでという気もするが…。
また、同じく韓国の中央日報(電子版)は国際スケート連盟(ISU)のチンクワンタ会長(75)へ取材し
「度胸あるヨナが金メダル…賭けますか?」との記事を掲載。
同会長が「ヨナがバンクーバー冬季オリンピックと以後の舞台で見せてくれた姿を見れば、
今回もヨナにベッティング(賭け)したい」と話したと報じた。
ヨナの強さはISUのボスが支持するほど揺るがない、ということか。
おまけに、同紙は「プーチン大統領がISU審査委員に『リプニツカヤに有利に点数をつけろ』と、
ひそかに圧力を加えているという未確認の噂も出ている。
プーチン大統領は女子フィギュアシングル競技を現場で観覧すると伝えられた」と、真偽不明の怪情報まで伝えたのだ。
現時点で発表されている審判団には、技術を判定するテクニカルコントローラーに確かにロシア人が入っている。
18日には、プーチン大統領を批判し服役、昨年末に釈放された
女性バンド「プッシー・ライオット(子猫の暴動)」の2人がソチ市内で拘束されたことが発覚した。
KGB出身のプーチン大統領は容赦ない姿勢で知られる。
強大な権力を持つ大統領が願うのは“ロシアの妖精”の金メダル。
採点の際にコワモテのプーチン氏が会場で審判団に鋭い視線を送ったら…。
いずれにせよ、この3人が激突するのはこれが最初で最後。外野の介入だけは避けてほしいが…。
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