14/01/21 18:11:48.89
明治末期、初代韓国統監だった伊藤博文元首相を暗殺した安重根の記念館が、
中国北東部のハルビン駅に開設された。
日本にとってはあくまでも「死刑判決を受けたテロリスト」(菅義偉官房長官)である。
外務省の伊原純一アジア大洋州局長が
中韓両国の駐日大使に「犯罪者をたたえることは受け入れられない」と抗議したのは当然だ。
中韓は連携して歴史問題で日本を包囲しようとしている。政府は国家の名誉と尊厳をかけ、
誤った日本の印象付けが広まらないよう、積極的な対外発信などに努めるべきだ。
朴槿恵韓国大統領は昨年6月の訪中時に、安重根の石碑建立を習近平国家主席に提案した。
安重根は韓国国内で英雄視されているが、
第三国にも話を持ちかけて記念施設や像を建てるのは度を越えており、容認できない。
しかも、当初の石碑の話から記念館へと格上げされた。
中国は韓国の申し出には慎重に対応するだろうといった、日本政府の甘い見通しはなかったか。
安重根が中国にとって「英雄」なのかは疑問だ。あえて韓国の提案に乗り、
記念館を日本に対する嫌がらせのカードに用いたと考えざるを得ない。
そこまでして反日行動をとる中国の姿勢にこそ、警戒を強めなければなるまい。
中国共産党は自国の主張を相手国や国際社会に浸透させるために
世論戦、心理戦、法律戦の三戦を使うという。日本は対日批判の世論戦を仕掛けられている。
佐々江賢一郎駐米大使が最近、安倍晋三首相の靖国神社参拝などに対する
中国の批判に反論する形で米紙に寄稿した。
「中国は教条的な反日プロパガンダをやめるべきだ。
中国と異なり日本は戦後、戦闘で一発も弾を撃っていない」などと語ったのは適切だった。
だが、政府の対応は十分ではない。「中韓の不当な主張には取り合わない」
といった消極的態度もみられる。これでは相手の言い分を認めたことになりかねない。
執拗(しつよう)な対日批判の異様さを関係国に粘り強く説明する必要がある。
朴大統領は外遊のたびに歴史問題で日本を批判している。
北朝鮮の脅威に連携して対処するなど、韓国の外交・安全保障上の国益は日米との緊密な協力にあるはずだ。
その基本を離れ、対中連携に偏る外交は見直してほしい。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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